コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) IPv6 PIM-SSMアドレスの設定
- (2) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でIPv6 PIM-SSMを連携動作させる設定
(1) IPv6 PIM-SSMアドレスの設定
- [設定のポイント]
- 本装置でIPv6 PIM-SSMを使用するにはグローバルコンフィグレーションモードで次の設定をします。本設定によってIPv6 PIM-SMが設定されたインタフェースでは,指定したSSMアドレス範囲でIPv6 PIM-SSMが動作します。本装置で使用できるSSMアドレス設定は一つだけです。例として,PIM-SSMが動作するSSMアドレス範囲をff35::/16とした設定を示します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 access-list GROUP2
(config-ipv6-acl)# permit ipv6 any ff35::/16
(config-ipv6-acl)# exit
SSMアドレス範囲のアクセスリストを作成します。
- (config)# ipv6 pim ssm range GROUP2
IPv6 PIM-SSMを使用できるようにします(SSMアドレス範囲は手順1で作成したアクセスリストを指定します)。
(2) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でIPv6 PIM-SSMを連携動作させる設定
- [設定のポイント]
- MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)ではソースアドレスが特定できないためPIM-SSMへの連携ができません。本装置では,PIM-SSMが動作するグループアドレスとソースアドレスの設定をすることでPIM-SSMへの連携を行います。例として,グループアドレスをff35::1とし,二つのサーバを使用する場合,サーバ1のソースアドレスを2001:db8::aa:1,サーバ2のソースアドレスを2001:db8::bb:1としたPIM-SSM構成例を次の図に示します。
図31-1 PIM-SSM構成例
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 access-list GROUP3
(config-ipv6-acl)# permit ipv6 any host ff35::1
(config-ipv6-acl)# exit
グループアドレスを指定したアクセスリストを作成します。
- (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::aa:1
(config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::bb:1
PIM-SSMが動作するグループアドレス,およびサーバ1とサーバ2のソースアドレスを設定します(グループアドレスは手順1.で作成したアクセスリストを指定します)。
- (config)# ipv6 mld ssm-map enable
IPv6 PIM-SSMを使用できるようにします。
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