コンフィグレーションガイド Vol.3

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21.1.3 中継動作

本装置のIPv6 DHCPリレーの中継動作について説明します。

<この項の構成>
(1) インタフェースIDの付与
(2) 装置アドレス(loopback 0インタフェース)を設定した場合の動作

(1) インタフェースIDの付与

IPv6 DHCPリレーは,IPv6 DHCPサーバに転送するIPv6 DHCPパケットにインタフェースIDを付与します。インタフェースIDは,IPv6 DHCPサーバからの応答パケットをIPv6 DHCPクライアントに送信するときに,送信先の判別に使用します。

Interface-ID Optionに設定するInterface-id情報の形式を次の図に示します。

図21-2 Interface-id情報の形式

[図データ]

(2) 装置アドレス(loopback 0インタフェース)を設定した場合の動作

IPv6 DHCPサーバにIPv6 DHCPパケットを送信するとき,本装置にコンフィグレーションコマンドinterface loopback 0およびipv6 addressで装置アドレスが設定されている場合,装置アドレスを送信元アドレスとして送信します。

装置アドレスが設定されていない場合,IPv6 DHCPサーバ側の出力インタフェースのアドレスを送信元アドレスとして送信します。そのため,IPv6 DHCPサーバとIPv6 DHCPリレー間に冗長経路のある構成であっても,優先経路のインタフェースに障害が発生すると,障害が発生する前にIPv6 DHCPリレーが中継したIPv6 DHCPパケットの応答を受信できません。

装置アドレスが設定されている場合,IPv6 DHCPサーバはIPv6 DHCPパケットをインタフェースに依存しない装置固有のアドレスに対して送信します。そのため,優先経路のインタフェースに障害が発生した場合でも,冗長経路のインタフェースでIPv6 DHCPパケットを受信できます。

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