コンフィグレーションガイド Vol.3

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17.5 IPv6使用時の注意事項

<この節の構成>
(1) IPv6中継回線のMTU長の変更
(2) インタフェースへの複数グローバルアドレスの設定
(3)  IPv6アドレス重複
(4) スタティックNDPについての注意事項
(5) IPv6拡張オプション付きパケットのレイヤ3中継

(1) IPv6中継回線のMTU長の変更

IPv6の最小パケット長は1280バイト以上と規定されています(RFC2460)。そのため,MTU長を1280バイト未満に設定すると,IPv6通信ができません。IPv6通信を行うインタフェースのMTU長は1280バイト以上で使用してください。

(2) インタフェースへの複数グローバルアドレスの設定

インタフェースに複数のグローバルアドレスを設定する場合,該当インタフェースと同一のリンクに接続された端末間で異なるグローバルアドレスを使用して通信すると,本装置を介したIPv6中継が発生することがあります。

この際,ICMPv6 Redirectの送信可否判定を行うため,ハードウェアによってパケットがソフトウェアに中継されて,本装置のCPUが高負荷となるおそれがあります。そのため,次の点に注意してください。

(3)  IPv6アドレス重複

IPv6にはRFC2462で規定されているDAD(Duplicate Address Detection)機能があります。DADでアドレスが重複した場合,そのIPv6アドレスでは通信できません。show ipv6 interfaceコマンドまたはshow ip-dual interfaceコマンドで表示されるIPv6アドレスの横にduplicatedと表示された場合,そのIPv6アドレスは他装置と重複していますので,次のように対応してください。

(4) スタティックNDPについての注意事項

本装置のインタフェースに設定されたIPv6アドレスと重複するスタティックNDPを設定すると,通信ができなくなるなど,装置の挙動が不安定になります。このため,本装置では,コンフィグレーション入力時にインタフェースのIPv6アドレスとスタティックNDPの重複チェックを実行しますが,次に示すIPv6アドレスについては重複チェックが行われません。

したがって,インタフェースに設定されたこれらのIPv6アドレスと同じスタティックNDPを設定しないようにしてください。誤って設定した場合は,該当スタティックNDPを削除して,該当インタフェースのVLANをリスタートしてください。

(5) IPv6拡張オプション付きパケットのレイヤ3中継

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