コンフィグレーションガイド Vol.3

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15.1.15 VRFでのIPv4 PIM-SSMの設定【OS-L3CA】

<この項の構成>
(1) IPv4 PIM-SSMアドレスの設定
(2) IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でIPv4 PIM-SSMを連携動作させる設定

(1) IPv4 PIM-SSMアドレスの設定

[設定のポイント]
VRFで,本装置でIPv4 PIM-SSMを使用するには,グローバルコンフィグレーションモードで次の設定をします。本設定によってIPv4 PIM-SMが設定されたVRFのインタフェースでは,指定したSSMアドレス範囲でIPv4 PIM-SSMが動作します。本装置で使用できるSSMアドレス設定はVRFごとに一つだけです。例として,VRF 10でIPv4 PIM-SSMが動作するSSMアドレス範囲をデフォルト(232.0.0.0/8)で使用する設定を示します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# ip pim vrf 10 ssm default
    VRF 10でIPv4 PIM-SSMを使用できるようにします(SSMアドレス範囲は232.0.0.0/8となります)。
     

(2) IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でIPv4 PIM-SSMを連携動作させる設定

[設定のポイント]
IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)ではソースアドレスを特定できないため,IPv4 PIM-SSMへの連携ができません。本装置では,IPv4 PIM-SSMが動作するグループアドレスとソースアドレスを設定することでIPv4 PIM-SSMへの連携を行います。本機能はVRFごとに設定します。IPv4 PIM-SSMが動作するグループアドレスは,IPv4 PIM-SSMアドレスの設定で該当VRFに指定したSSMアドレス範囲内である必要があります。例として,VPN 2にVRF 10を対応させ,VPN 2で使用するグループアドレスを232.10.10.1,同一VPN内で二つのサーバを使用する場合,サーバ1のソースアドレスを10.1.2.2,サーバ2のソースアドレスを10.2.1.2としたIPv4 PIM-SSM構成例を次の図に示します。

図15-4 VRFでのIPv4 PIM-SSM構成例

[図データ]

[コマンドによる設定]
  1. (config)# access-list 2 permit 232.10.10.1
    グループアドレスを指定したアクセスリストを作成します。
     
  2. (config)# ip igmp ssm-map vrf 10 static 2 10.1.2.2
    (config)# ip igmp ssm-map vrf 10 static 2 10.2.1.2
    VPN 2でIPv4 PIM-SSMが動作するグループアドレス,およびサーバ1とサーバ2のソースアドレスをVRF 10に設定します(グループアドレスは手順1で作成したアクセスリストを指定します)。
     
  3. (config)# ip igmp vrf 10 ssm-map enable
    VRF 10でIGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でIPv4 PIM-SSMを使用できるようにします。
     

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