コンフィグレーションガイド Vol.3

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13.1.6 エクストラネット【OS-L3CA】

<この項の構成>
(1) VRF間経路フィルタリング

(1) VRF間経路フィルタリング

VRF間で導入する経路をフィルタできます。フィルタした結果導入しないことになった経路はルーティングテーブルに入りません。

(a) フィルタの適用方法

VRF間で導入したい経路を,import inter-vrfに従ってフィルタします。

フィルタした結果がpermitである場合,経路をルーティングテーブルに導入します。適用するフィルタがない場合,またはフィルタした結果がdenyである場合,経路を導入しません。

VRF間経路フィルタリングに使うコンフィグレーションコマンドを次の表に示します。

表13-18 VRF間経路フィルタリングのコンフィグレーションコマンド

コマンド名 フィルタ対象経路
import inter-vrf route-mapに指定されたVRFの経路がフィルタリング対象になります。

(b) VRF間経路フィルタリングで変更可能な経路属性

他VRFまたはグローバルネットワークからインポートした経路で変更可能な属性を次の表に示します。

表13-19 VRF間経路フィルタリングで変更可能な経路の属性

属性 デフォルト値
ディスタンス値 210
タグ値 ルーティングテーブルの経路の値を引き継ぎます。
AS_PATH属性

(c) VRF間経路の設定

VRF間経路フィルタを指定します。フィルタ条件に従って,他VRFまたはグローバルネットワークからインポートした経路を自VRFのルーティングテーブルに導入します。導入した経路のVRF IDは導入先ルーティングテーブルのVRF IDと同じになります。また,導入した経路のプロトコル種別はextra-vrfになります。

VRF間経路フィルタにコンフィグレーションコマンドmatch vrfを指定した場合,導入元ルーティングテーブルのVRF IDと条件比較します。match vrfコマンドを指定しない場合,他VRFまたはグローバルネットワークすべてでフィルタ条件は同じになります。

(d) プロトコルでのVRF間経路の広告

各プロトコルで広告フィルタを指定すると,そのプロトコルが動作しているVRFのルーティングテーブルから経路を広告します。他VRFまたはグローバルネットワークからインポートした経路を指定する場合,コンフィグレーションコマンドredistributeでプロトコルにextra-vrfを指定します。

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