コンフィグレーションガイド Vol.3

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10.1.4 LSAの広告

<この項の構成>
(1) LSAの種類
(2) AS外経路
(3) ドメイン間でのAS外経路の広告

(1) LSAの種類

OSPFでは経路情報のことを,Link State Advertise(LSA)と呼びます。

主なLSAは,次の三つに分類されます。

(a) エリア内経路情報

SPFアルゴリズムに使用するルータおよびネットワークの状態を通知します。

(b) エリア間経路情報

別エリアの経路を通知します。

(c) AS外経路情報

OSPFルータがAS外の経路情報を認識している場合,この経路をOSPFを使用してそのほかすべてのOSPFルータに通知できます。OSPFを使用し,AS外経路をOSPF内に導入するルータをAS境界ルータと呼びます。

(2) AS外経路

コンフィグレーションで経路の再配布フィルタを設定した場合,AS外経路を広告します。導入元のAS境界ルータは,以下の情報を付加してLSAを広告します。

(3) ドメイン間でのAS外経路の広告

1台のルータが接続している複数のOSPFドメインは,それぞれ独立したOSPFネットワークとして動作します。そのため,経路再配布についてのコンフィグレーションの設定がない場合,一方のOSPFドメイン上の経路が他方のOSPFドメインへ配布されることはありません。コンフィグレーションで,別ドメインで学習したOSPF経路の再配布フィルタを設定した場合,別ドメインの経路をAS外経路として広告します。フィルタ属性には,次の表に示すデフォルト値を適用します。

表10-2 別ドメインの経路を再配布する場合のフィルタ属性

属性 デフォルト値
AS外経路 エリア内,エリア間経路
メトリック値 default-metricコマンドで設定した値。default-metric設定がない場合は20。 default-metricコマンドで設定した値。default-metric設定がない場合は20。
メトリックタイプ AS外経路またはNSSA経路のType 2。
タグ値 経路のタグ値を引き継ぎます。 0

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