コンフィグレーションガイド Vol.3

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4.1.7 ポリシーベースルーティングの注意事項

<この項の構成>
(1) ポリシーベースルーティングの中継先の経路設定について
(2) ポリシーベースルーティングとDHCP snoopingの併用について
(3) ポリシーベースルーティングで中継できないパケットについて
(4) ポリシーベースルーティングの対象外となるパケットについて
(5) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について
(6) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について
(7) ICMPリダイレクトパケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合について
(8) ポリシーベースルーティングとMTU
(9) マスタスイッチ切り替え時のポリシーベースルーティンググループ

(1) ポリシーベースルーティングの中継先の経路設定について

ポリシーベースルーティングで指定するネクストホップアドレスのARP情報が本装置に登録されていない場合,ポリシーベースルーティングの対象となるパケットは廃棄されます。ポリシーベースルーティングを使用するときは,次のどちらかを実施してください。

(2) ポリシーベースルーティングとDHCP snoopingの併用について

コンフィグレーションガイド Vol.2 12.1.7 DHCP snooping使用時の注意事項」を参照してください。

(3) ポリシーベースルーティングで中継できないパケットについて

次に示すパケットはポリシーベースルーティングリスト情報を設定しているアクセスリストでパケットを検出して統計情報にカウントされますが,ポリシーベースルーティングで中継できないため廃棄されます。

(4) ポリシーベースルーティングの対象外となるパケットについて

次に示すパケットはポリシーベースルーティングリスト情報を設定しているアクセスリストでパケットを検出できないため,ポリシーベースルーティングの対象外となります。

(5) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について

sFlow統計の対象パケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合,sFlow統計で採取する次の情報はポリシーベースルーティングによる中継先の経路情報ではなく,ルーティングプロトコルに従った中継先の経路情報となります。

(6) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について

ポリシーベースルーティングの対象となるパケットをQoSフローリストで検出した場合,ポリシーベースルーティングによる中継とQoSフローリストで設定したフロー制御がどちらも動作します。

(7) ICMPリダイレクトパケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合について

ポリシーベースルーティングの中継先がリダイレクト先となるICMPリダイレクトパケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合,CPUが高負荷となるおそれがあります。

(8) ポリシーベースルーティングとMTU

ポリシーベースルーティングリスト情報を設定したアクセスリストを適用している受信側インタフェースのMTUが,ポリシーベースルーティングの送信先インタフェースのMTUより大きいと,ポリシーベースルーティングが動作しないことがあります。ポリシーベースルーティングを使用する場合は,受信側インタフェースのMTUを送信側インタフェースのMTU以下の値で設定してください。

(9) マスタスイッチ切り替え時のポリシーベースルーティンググループ

マスタスイッチを切り替える直前に経路を切り替えると,経路の設定が装置に反映されないことがあります。その場合,マスタスイッチを切り替えたあと,中継可否の監視を停止する時間が経過すると反映されます。

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