コンフィグレーションガイド Vol.3
中継機能は受信したパケットをルーティングテーブルに従って次のルータまたはホストに転送する処理です。
- <この項の構成>
- (1) ルーティングテーブルの内容
- (2) ルーティングテーブルの検索
ルーティングテーブルは複数個のエントリから構成されており,各エントリは次の内容を含んでいます。本装置のルーティングテーブルの内容はshow ip routeコマンドで表示できます。
- Destination:
- 宛先ネットワークアドレスと宛先ネットワークアドレスに対するサブネットマスクのビット長です。サブネットマスクは,ルーティングテーブル検索時,受信IPパケットの宛先IPアドレスに対するマスクになります。サブネットワークに分割されていない宛先ネットワークアドレスについては,そのネットワークアドレスのネットワーククラスに対応したマスクビット長(例えば,classAなら8)を表示します。なお,ホストアドレスによる中継を行う場合には32を表示します。
- Next Hop:
- 次に中継する必要のあるルータのIPアドレスです。マルチパス機能を使用すると,複数個のNext Hopが存在します。
- Interface:Next Hopのあるインタフェース名称です。
- Metric:ルートのメトリックです。
- Protocol:学習元プロトコルです。
- Age:ルートが確認,または変更されてからの時間(秒)です。
受信したIPパケットの宛先IPアドレスに該当するエントリをルーティングテーブルから検索します。該当するエントリとは,受信したIPパケットの宛先IPアドレスをルーティングテーブルのサブネットマスクでマスク(AND)を取った結果が宛先ネットワークアドレスと同じ値になるものです。ルーティングテーブルの検索を次の図に示します。
図1-4 ルーティングテーブルの検索
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