コンフィグレーションガイド Vol.1

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24.1.5 VLAN Tag

<この項の構成>
(1) 概要
(2) プロトコル仕様

(1) 概要

IEEE 802.1Q規定によるVLAN Tag(イーサネットフレーム中にTagと呼ばれる識別子を挿入する方法)を使用して,一つのポートに複数のVLANを構築できます。

VLAN Tagはトランクポートで使用します。トランクポートはその対向装置もVLAN Tagを認識できなければなりません。

(2) プロトコル仕様

VLAN TagはイーサネットフレームにTagと呼ばれる識別子を埋め込むことで,VLAN情報(=VLAN ID)を離れたセグメントへと伝えることができます。

Taggedフレームのフォーマットを次の図に示します。VLAN Tagを挿入するイーサネットフレームのフォーマットは,Ethernet V2フォーマットと802.3フォーマットの2種類があります。

図24-2 Taggedフレームのフォーマット

[図データ]

VLAN Tagのフィールドの説明を次の表に示します。

表24-5 VLAN Tagのフィールド

フィールド 説明 本装置の条件
TPID
(Tag Protocol ID)
IEEE802.1Q VLAN Tagが続くことを示すEther Type値を示します。 ポートごとに任意の値を設定できます。
User Priority IEEE802.1Dのプライオリティを示します。 コンフィグレーションで8段階のプライオリティレベルを選択できます。
CF
(Canonical Format)
MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうかを示します。 本装置では標準(0)だけをサポートします。
VLAN ID VLAN IDを示します。 ユーザが使用できるVLAN IDは1〜4094です。

注※ Tag変換を使用している場合,Tag変換で設定したVLAN IDを使用します。詳細は「25.3 Tag変換の解説」を参照してください。VLAN ID=0を受信した場合は,Untaggedフレームと同様の扱いになります。VLAN ID=0を送信することはありません。


本装置がレイヤ2で中継するフレームのUser Priorityは,受信したフレームのUser Priorityと同じです。受信したフレームがUntaggedフレームの場合は,User Priorityがデフォルト値の3になります。なお,送信するフレームのUser Priorityはコンフィグレーションで変更することができます。User Priorityの変更および本装置がレイヤ3で中継するフレームのUser Priorityについては,「コンフィグレーションガイド Vol.2 3.7 マーカー解説」を参照してください。

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