コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) マネージメントポートのシャットダウン
- (2) 速度とduplex の設定
- (3) IPv4 アドレスの設定
- (4) IPv6 アドレスの設定
(1) マネージメントポートのシャットダウン
- [設定のポイント]
- マネージメントポートのコンフィグレーションでは,複数のコマンドでコンフィグレーションを設定することがあります。そのとき,コンフィグレーションの設定が完了していない状態でマネージメントポートがリンクアップ状態になると期待した通信ができません。したがって,最初にマネージメントポートをシャットダウンしてから,コンフィグレーションの設定が完了したあとにマネージメントポートのシャットダウンを解除することを推奨します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface mgmt 0
マネージメントポートの設定を指定します。
- (config-if)# shutdown
マネージメントポートをシャットダウンします。
- (config-if)# *****
マネージメントポートに対するコンフィグレーションを設定します。
- (config-if)# no shutdown
マネージメントポートのシャットダウンを解除します。
- [関連事項]
- 運用コマンドinactivate でマネージメントポートの運用を停止することもできます。ただし, inactivate コマンドでinactive 状態とした場合は,装置を再起動するとマネージメントポートがactive 状態になります。マネージメントポートをシャットダウンした場合は,装置を再起動してもマネージメントポートはdisable 状態のままです。マネージメントポートをactive 状態にするにはコンフィグレーションでno shutdown を設定して,シャットダウンを解除する必要があります。
(2) 速度とduplex の設定
本装置と相手装置の伝送速度とduplexを設定できます。デフォルトではオートネゴシエーションで,相手装置と伝送速度およびduplexを決定します。
(a) オートネゴシエーション に対応していない相手装置と接続する場合
- [設定のポイント]
- 10BASE-T および100BASE-TX では,相手装置によってはオートネゴシエーションで接続できない場合があります。その場合は,相手装置に合わせて回線速度とduplexを指定し,固定設定で接続します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface mgmt 0
(config-if)# shutdown
(config-if)# speed 10
(config-if)# duplex full
相手装置と10BASE-T全二重で接続するようにします。
- (config-if)# no shutdown
(b) オートネゴシエーションでも特定の速度を使用したい場合
- [設定のポイント]
- 本装置は,オートネゴシエーションで接続する場合でも,回線速度を設定できます。オートネゴシエーションに加えて回線速度を設定した場合,相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,設定された回線速度にならないときはリンクがアップしません。そのため,意図しない回線速度で接続されることを防止できます。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface mgmt 0
(config-if)# shutdown
(config-if)# speed auto 100
相手装置とオートネゴシエーションで接続しても,100BASE-TX だけで接続するようにします。
- (config-if)# no shutdown
- [注意事項]
- 回線速度とduplexは正しい組み合わせで設定してください。オートネゴシエーションの場合は,回線速度とduplexの両方ともにオートネゴシエーションを設定する必要があります。固定設定の場合は,回線速度とduplexの両方を固定設定にする必要があります。正しい組み合わせが設定されていない場合は,オートネゴシエーションで相手装置と接続します。
(3) IPv4 アドレスの設定
- [設定のポイント]
- マネージメントポートにIPv4 アドレスを設定します。IPv4 アドレスを設定するには,インタフェースのコンフィグレーションモードに移行する必要があります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface mgmt 0
マネージメントポートのコンフィグレーションモードに移行します。
- (config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
マネージメントポートにIPv4 アドレス192.168.1.1,サブネットマスク255.255.255.0 を設定します。
(4) IPv6 アドレスの設定
- [設定のポイント]
- マネージメントポートにIPv6 アドレスを設定します。ipv6 enable コマンドを設定して,IPv6 機能を有効にする必要があります。ipv6 enable コマンドの設定がない場合,IPv6 設定は無効になります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface mgmt 0
マネージメントポートのコンフィグレーションモードに移行します。
- (config-if)# ipv6 enable
マネージメントポートにIPv6 アドレス使用可を設定します。
- (config-if)# ipv6 address 2001:db8::1/64
マネージメントポートにIPv6 アドレス2001:db8::1,プレフィックス長64 を設定します。
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