コンフィグレーションガイド Vol.1
次の図に示すように,マスタスイッチとして動作するメンバスイッチAとバックアップスイッチとして動作するメンバスイッチBで構成するスタックで,メンバスイッチAに新規NIFを追加します。
NIFを追加する場合は,装置の再起動が必要です。
図8-6 マスタスイッチ(メンバスイッチA)にNIFを追加
NIFを追加する流れを次の表に示します。
表8-8 マスタスイッチにNIFを追加する流れ
操作の流れとその内容 設定対象 (1) メンバスイッチBの状態確認
- 初期化が完了していることの確認
- ポートがアップしていることの確認
メンバスイッチB (2) メンバスイッチAの停止 メンバスイッチA
(本装置A)(3) メンバスイッチAにNIFを追加 メンバスイッチA
(本装置A)(4) メンバスイッチAとメンバスイッチBの2台スタックへ移行
- スタックポートの接続
− (5) メンバスイッチAのコンフィグレーションの設定※ メンバスイッチA (凡例)−:該当なし
- 注※
- NIFを追加したことにより,メンバスイッチBのコンフィグレーションが自動で更新されるため,コンフィグレーションの保存は必ず実施してください。
- <この項の構成>
- (1) メンバスイッチBの状態確認
- (2) メンバスイッチAの停止
- (3) メンバスイッチAにNIFを追加
- (4) メンバスイッチAとメンバスイッチBの2台スタックへ移行
- (5) メンバスイッチAのコンフィグレーションの設定
(1) メンバスイッチBの状態確認
メンバスイッチAにログインして,メンバスイッチBの状態を確認します。
- [手順]
1. > show switch Date 20XX/01/14 10:56:32 UTC Stack status : Enable Switch No : 1 System MAC Address : 0012.e201.08e8 No Switch status Model Machine ID Priority Ver 1 Master 4630-4m 0012.e201.08e8 20 1 2 Backup 4630-4m 0012.e201.0ab0 10 1 >- メンバスイッチBの初期化が完了していることを確認します。
2. > show port Date 20XX/01/14 10:56:37 UTC Port Counts: 24 Port Name Status Speed Duplex FCtl FrLen ChGr/Status 0/ 1 ftygeth2/0/1 down 40GBASE-CU1M full(auto) - - 2/down 0/ 2 ftygeth2/0/2 down - - - - -/- 0/ 3 ftygeth2/0/3 up 40GBASE-SR4 full off - -/- 0/ 4 ftygeth2/0/4 up 40GBASE-CU1M full(auto) off - -/- 1/ 1 geth2/1/1 up 1000BASE-T full(auto) off 1518 -/- 1/ 2 geth2/1/2 down - - - - -/- : : : 1/19 geth2/1/19 up 1000BASE-T full(auto) off 1518 -/- 1/20 geth2/1/20 up 1000BASE-T full(auto) off 1518 -/- >- メンバスイッチBのポートがリンクアップしていることを確認します。
(2) メンバスイッチAの停止
メンバスイッチAにログインして,メンバスイッチAを停止します。
- [手順]
- > reload stop
メンバスイッチAを停止します。
電源をOFFにして,スタック構成からメンバスイッチAを外します。
(3) メンバスイッチAにNIFを追加
メンバスイッチAにNIFを追加搭載します。
- [注意事項]
- 本手順ではNIFの追加だけを実施してください。不要なトラフィックを避けるため,コンフィグレーションの設定が完了するまでは,NIFにケーブルを接続しないでください。
(4) メンバスイッチAとメンバスイッチBの2台スタックへ移行
1台構成のスタックのメンバスイッチとして動作しているメンバスイッチBにNIFを追加したメンバスイッチAを電源ONにして,2台のスタック構成に移行します。
メンバスイッチBはマスタスイッチとして動作を継続し※,メンバスイッチAのNIFが追加されたことにより,メンバスイッチBのコンフィグレーションが自動で更新されます。メンバスイッチBのコンフィグレーションに同期するために,メンバスイッチAは自動で再起動します。その後,メンバスイッチBがマスタスイッチ,メンバスイッチAがバックアップスイッチとなるスタックで動作します。
- 注※
- メンバスイッチBのマスタ選出優先度が1の場合は,メンバスイッチAを検出すると,メンバスイッチAおよびBを再起動します。再起動後,メンバスイッチAがマスタスイッチ,メンバスイッチBがバックアップスイッチとなるスタックで動作します。
- [手順]
- メンバスイッチAとメンバスイッチBのスタックポートが接続されていることを確認し,メンバスイッチAの電源をONします。
- > show switch detail
メンバスイッチAの起動後,運用コマンドshow switch detailを実行して,メンバスイッチAがバックアップスイッチ,メンバスイッチBがマスタスイッチとなるスタックで動作していることを確認します。
(5) メンバスイッチAのコンフィグレーションの設定
NIFを追加したメンバスイッチAのコンフィグレーションを設定し,必要に応じてケーブルを接続します。
- [コマンドによる設定]
- NIFを追加したメンバスイッチAのコンフィグレーションを設定します。
- (config)# save
(config)# exit
コンフィグレーションを保存※して,コンフィグレーションコマンドモードから装置管理者モードに戻ります。
- 注※
- NIFを追加したことにより,メンバスイッチBのコンフィグレーションが自動で更新されるため,コンフィグレーションの保存は必ず実施してください。
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