コンフィグレーションガイド Vol.1
スタックポートとは,スタックを構成するメンバスイッチ間を接続するポートです。スタックポートは10ギガビットインタフェース,および40ギガビットインタフェースの中から,4ポートまで選択できます。
スタックリンクとは,2台のメンバスイッチのスタックポート間を接続した回線です。スタックリンクは回線で直接接続してください。2台のメンバスイッチを接続するスタックポートの間に,ほかのネットワーク機器を接続しないでください。
メンバスイッチ間はスタックリンクで通信します。10ギガビット以上の帯域に対応したトランシーバを使用したときだけ,スタックポートが動作します。
メンバスイッチ2台のスタックではスタックリンクが必要です。スタックリンクは2本以上設定することをお勧めします。2本以上のスタックリンクで冗長化すると,特定のスタックリンクで障害が発生しても,残りのスタックリンクで動作し続けます。
スタックリンクが2本以上の場合,スタックリンクでメンバスイッチ間の通信をロードバランスします。このとき,スタックリンク同士の通信性能が異なると,ロードバランスの結果パケットが廃棄されるおそれが高くなります。スタックリンクを2本以上設定する場合は,スタックポートに使用するダイレクトアタッチケーブルやトランシーバ種別(SFP+,QSFP+)を同じにして回線速度を統一してください。
- <この項の構成>
- (1) スタックポートの対象
- (2) スタックポートのコンフィグレーション
(1) スタックポートの対象
スタックポートに指定できるのは,10ギガビットインタフェースまたは40ギガビットインタフェースのポートだけです。ほかのポートはスタックポートに指定できません。強固な冗長化には,複数ポートのスタックポート指定を推奨します。スタックポートに指定できるポート範囲を次の表に示します。
なお,スタックポートは,10ギガビットインタフェースまたは40ギガビットインタフェースのどちらかで使用してください。
表7-2 スタックポートに指定できるポート範囲
NIF 種別 スタックポートの指定範囲 備考 NIF0 装置背面40Gポート <switch no.>/0/1〜<switch no.>/0/4 なし NIF1 NAXG-24RS <switch no.>/1/1〜<switch no.>/1/4 10GBASE-Rで使用時 NAXLG-6Q <switch no.>/1/1 40GBASE-Rで使用時 NIF2 NAXG-24RS <switch no.>/2/1〜<switch no.>/2/4 10GBASE-Rで使用時 NAXLG-6Q <switch no.>/2/1 40GBASE-Rで使用時 NIF3 NAXG-24RS <switch no.>/3/1〜<switch no.>/3/4 10GBASE-Rで使用時 NAXLG-6Q <switch no.>/3/1 40GBASE-Rで使用時 NIF4 NAXG-24RS <switch no.>/4/1〜<switch no.>/4/4 10GBASE-Rで使用時 NAXLG-6Q <switch no.>/4/1 40GBASE-Rで使用時
(2) スタックポートのコンフィグレーション
スタックポートは,コンフィグレーションコマンドswitchport modeのstackパラメータで設定します。
なお,スタックポートとして使用するイーサネットインタフェースでは,次に示すコンフィグレーションコマンドだけが設定できます。
- bandwidth
- description
- no snmp trap link-status
- shutdown
これら以外のコンフィグレーションコマンドは,コマンド省略時の動作になります。ただし,次に示すコンフィグレーションコマンドはコマンド省略時の動作にならないため注意してください。
- flowcontrol
受信および送信動作どちらもoffになります。
- link debounce
リンクダウン検出時間はスタックポート固有の値となります。
- mtu
MTUはスタック固有の値となります。コンフィグレーションコマンドsystem mtuの設定値に影響されません。
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