コンフィグレーションガイド Vol.3
RIPngは広告する経路情報に該当する経路のプレフィックス長を設定するため,可変プレフィックス長を取り扱うことができます。RIPngの機能を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 認証機能
- (2) ルートタグ
- (3) プレフィックス
- (4) ネクストホップ
- (5) リンクローカルマルチキャストアドレスの使用
(1) 認証機能
本装置では認証機能をサポートしていません。
(2) ルートタグ
本装置ではレスポンスメッセージで通知された経路情報のルートタグ情報が設定されている場合,ルーティングテーブルにルートタグ情報を取り込みます。本装置から通知するレスポンスメッセージの経路情報のルートタグ情報はルーティングテーブルの該当する経路のルートタグを設定します。なお,使用できる範囲は1〜65535(10進数)です。
また,RIPngではインポート・フィルタでのルートタグ情報によるフィルタ,およびエキスポート・フィルタ(そのほかのプロトコルからRIPngに経路を配布する)でのルートタグ情報の変更はサポートしていません。
(3) プレフィックス
本装置では,レスポンスメッセージで通知された経路情報のプレフィックス長をルーティングテーブルに取り込みます。本装置から通知するレスポンスメッセージの経路情報のプレフィックス長は,ルーティングテーブルの該当する経路のプレフィックス長を設定します。
(4) ネクストホップ
本装置ではレスポンスメッセージで通知された経路情報のネクストホップ情報が設定されている場合,ルーティングテーブルに該当するネクストホップ情報を取り込みます。ネクストホップ情報が設定されていない場合,送信元のゲートウェイをネクストホップとして認識します。
本装置から通知するレスポンスメッセージでは経路情報のネクストホップ情報を設定しません。そのため,本装置からRIPngで経路を受信したルータは,送信インタフェースのインタフェースアドレスをネクストホップとして使用します。
(5) リンクローカルマルチキャストアドレスの使用
本装置ではRIPngメッセージを受信しないホストでの不要な負荷を軽減するために,リンクローカルマルチキャストアドレスをサポートします。RIPngメッセージの送信時に使用するリンクローカルマルチキャストアドレスは,全RIPngルータマルチキャストアドレス(ff02::9)です。
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