コンフィグレーションガイド Vol.2

[目次][索引][前へ][次へ]


18.2.2 L2ループ検知の設定

L2ループ検知機能を設定する手順を次に示します。ここでは,次の図に示す本装置Cの設定例を示します。

ポート1/0/1および1/0/2はコアネットワークと接続しているため,アップリンクポートを設定します。ポート1/0/3および1/0/4は下位装置と接続しているため,検知送信閉塞ポートを設定します。

図18-6 L2ループ検知の設定例

[図データ]

<この項の構成>
(1) L2ループ検知機能の設定
(2) L2ループ検知フレームの送信間隔の設定
(3) inactive状態にする条件の設定
(4) 自動復旧時間の設定

(1) L2ループ検知機能の設定

[設定のポイント]
L2ループ検知機能のコンフィグレーションでは,装置全体で機能を有効にする設定と,実際にL2ループ障害を検知したいポートを設定する必要があります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# loop-detection enable
    本装置でL2ループ検知機能を有効にします。
     
  2. (config)# interface range gigabitethernet 1/0/1-2
    (config-if-range)# loop-detection uplink-port
    (config-if-range)# exit
    ポート1/0/1および1/0/2をアップリンクポートに設定します。この設定によって,ポート1/0/1および1/0/2でL2ループ検知フレームを受信した場合,送信元ポートに対して送信元のポート種別に従った動作をします。
     
  3. (config)# interface range gigabitethernet 1/0/3-4
    (config-if-range)# loop-detection send-inact-port
    (config-if-range)# exit
    ポート1/0/3および1/0/4を検知送信閉塞ポートに設定します。この設定によって,ポート1/0/3および1/0/4でL2ループ検知フレームを送信し,また,本ポートでループ障害検知時は,本ポートをinactive状態にします。
     

(2) L2ループ検知フレームの送信間隔の設定

[設定のポイント]
L2ループ検知フレームの最大送信レートを超えたフレームは送信しません。フレームを送信できなかったポートやVLANでは,ループ障害を検知できなくなります。L2ループ検知フレームの最大送信レートを超える場合は,送信間隔を長く設定し最大送信レートに収まるようにする必要があります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# loop-detection interval-time 60
    L2ループ検知フレームの送信間隔を60秒に設定します。
     

(3) inactive状態にする条件の設定

[設定のポイント]
通常は,1回のループ障害の検知でinactive状態にします。この場合,初期値(1回)のままで運用できます。しかし,瞬間的なループでinactive状態にしたくない場合には,inactive状態にするまでのL2ループ検知フレーム受信数を設定できます。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# loop-detection threshold 100
    L2ループ検知フレームを100回受信することでinactive状態にするように設定します。
     
  2. (config)# loop-detection hold-time 60
    L2ループ検知フレームを最後に受信してからの受信数を60秒保持するように設定します。
     

(4) 自動復旧時間の設定

[設定のポイント]
inactive状態にしたポートを自動的にactive状態にしたい場合に設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# loop-detection auto-restore-time 300
    300秒後に,inactive状態にしたポートを自動的にactive状態に戻す設定をします。

[目次][前へ][次へ]


[商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2011, 2020, ALAXALA Networks, Corp.