コンフィグレーションガイド Vol.2

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16.1.8 VRRP使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) 他機能との共存について
(2) ADVERTISEMENTパケット送信間隔について
(3) VRRPポーリングによるマルチパス経路の監視について
(4) IPv6 VRRPとRAの連携について

(1) 他機能との共存について

(a) レイヤ2認証との共存

5.2.1 レイヤ2認証と他機能との共存」を参照してください。

(b) 冗長化構成による高信頼化機能との共存

VRRPとの共存で制限のある,冗長化構成による高信頼化機能を次の表に示します。

表16-5 VRRPとの共存で制限のある機能

制限のある機能 制限の内容
GSRP 共存不可

(2) ADVERTISEMENTパケット送信間隔について

次に示す状態の場合,本装置が送受信するVRRP ADVERTISEMENTパケットの破棄または処理遅延が発生し,状態遷移が発生するおそれがあります。状態遷移が頻発する場合は,VRRP ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を大きい値に設定して運用してください。

(3) VRRPポーリングによるマルチパス経路の監視について

VRRPポーリング機能はマルチパス経路に対する監視ができません。

(4) IPv6 VRRPとRAの連携について

IPv6 VRRPを設定したインタフェースでRA(Router Advertisement)が有効になっている場合,RAはVRRPと連携して次のように動作します。

これによって,端末はIPv6自動構成機能で,仮想ルータをデフォルトルータとすることができます。

ただし,次のような場合,端末の動作によってはRAを使用したネットワーク運用に支障がでることがあるので注意してください。

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