コンフィグレーションガイド Vol.2

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4.1.2 送信キュー長指定

<この項の構成>
(1) AX3830Sの送信キュー長指定
(2) AX3650Sの送信キュー長指定

(1) AX3830Sの送信キュー長指定

本装置では,ネットワーク構成や運用形態に合わせて送信キュー長を変更できます。送信キュー長とは,一つのキューにキューイングできるバッファ数のことです。フレームが複数のバッファにわたって格納される場合,一つ目のバッファには144バイトまで,二つ目以降のバッファには208バイトまで格納されます。また,一つのバッファに複数のフレームを格納できません。送信キュー長の変更はコンフィグレーションコマンドlimit-queue-lengthで指定します。送信キュー長を拡大することによって,バーストトラフィックによるキューあふれを低減させることができます。なお,指定した送信キュー長は本装置のすべてのイーサネットインタフェースに対して有効になります。

送信キュー長を指定しない場合,キュー長2880で動作します。

表4-1 送信キュー長と運用目的の関係

送信キュー長 運用目的
2880 各キューに均等に負荷があり,送信制御を有効にしたい場合に指定します。
24272 バーストトラフィックによるキューあふれを低減させたい場合に指定します。

注※
送信キュー長24272を指定した場合,キュー1〜4に対してだけキュー長を割り当て動作するため,各スケジューリングの動作は次のようになります。
PQ   :キュー1〜4がPQで動作します。
4PQ+8RR :キュー1〜4がRRで動作します。
4PQ+8ERR:キュー1〜4がERRで動作します。
4PQ+8WRR:キュー1〜4がWRRで動作します。
4PQ+8WFQ:キュー1〜4がWFQで動作します。

(2) AX3650Sの送信キュー長指定

本装置では,ネットワーク構成や運用形態に合わせて送信キュー長を変更できます。送信キュー長とは,一つのキューにキューイングできるフレーム数のことです。送信キュー長の変更はコンフィグレーションコマンドlimit-queue-lengthで指定します。送信キュー長を拡大することによって,バーストトラフィックによるキューあふれを低減させることができます。なお,指定した送信キュー長は本装置のすべてのイーサネットインタフェースに対して有効になります。

送信キュー長を指定しない場合,キュー長64で動作します。

表4-2 送信キュー長と運用目的の関係

送信キュー長 運用目的
64 各キューに均等に負荷があり,送信制御を有効にしたい場合に指定します。
1976 バーストトラフィックによるキューあふれを低減させたい場合に指定します。

注※
送信キュー長1976を指定した場合,キュー1,キュー2に対してだけキュー長を割り当て動作するため,各スケジューリングの動作は次のようになります。
PQ,RR,WRR :キュー1,キュー2がPQ,RR,WRRで動作します。
2PQ+6DRR  :キュー1,キュー2がDRRで動作します。
2PQ+6WRR  :キュー1,キュー2がWRRで動作します。

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