コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 装置スリープ機能
- (2) ポートの電力供給OFF
- (3) リンクダウンポートの省電力機能
- (4) LED輝度制御機能
スケジュール設定に従って,スケジュール時間帯になると装置スリープ状態にする機能です。通常時間帯になるとスリープ状態を解除して装置を起動します。長期連休や土日・祝日,夜間などの計画的な本装置の運用と停止ができます。装置スリープ中は,PWR LEDが長い間隔の緑点滅状態となり,スイッチング機能(フレーム中継),リモートアクセスなどすべての機能を停止します。装置スリープ状態から強制的に装置を起動するときは,次の操作をしてください。
- 強制スリープ解除操作
装置スリープ状態のときに,装置正面のRESETスイッチを正面のPWR LEDが緑点灯するまで長押し(5秒以上)して,PWR LEDが緑点灯したらすぐにRESETスイッチを離してください。装置スリープ状態を解除します。このとき,スケジュール抑止モードで起動します。なお,スケジュール機能の開始時点で通常時間帯だった場合は,スケジュール抑止モードではなく,通常に装置を起動します。
使用していないポートの電力供給をOFFにすると,消費電力を削減できます。次の方法でポートの電力供給をOFFにできます。
- コンフィグレーションコマンドでポートをshutdown状態にする
- 運用コマンドでポートをinactive状態にする
LANケーブルが未接続のポートや相手装置の電源断などでリンクがダウン状態のポートで,LANケーブルの電気信号を検出できないときに電気信号を検出するまでそのポートの消費電力を削減できます。本機能を使用すると,リンクダウン中のポートで消費電力を削減できますが,リンクアップまでの時間は長くなります。
本機能を使用するには,コンフィグレーションコマンドでリンクダウンポートの消費電力を削減する設定をします。この設定は装置で一括の設定となり,ポート単位では設定できません。また,リンクダウン時に消費電力が削減できるポートは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tが動作するポートだけです。光信号を使うポートでは,本機能を設定してもリンクダウン時の消費電力は変わりません。
本装置のLEDの輝度を制御して,消費電力を削減できます。
本装置は,LEDの輝度を固定的に省電力輝度または消灯に設定できます。さらに,本装置にはLEDの輝度を自動的に調整する機能があります。この機能を輝度自動調整機能といいます。
輝度自動調整機能を使用すると,次に示す契機が一定時間発生しないときに本装置のLEDの輝度を落とし,さらに一定時間契機が発生しないとLEDを消灯します。
- コンソールからのログイン
- MCの挿入または抜去
- イーサネットインタフェースのリンクアップとリンクダウン
ただし,コンソールからのログイン中はLEDの輝度を変更しないで,ログアウトするまでLEDは通常輝度となります。
LED輝度制御を設定したときのLEDの輝度を次の表に示します。
表16-1 LED輝度制御設定時のLEDの輝度
LED LED輝度制御の設定 通常輝度 省電力輝度 消灯 PWR LED 通常輝度 通常輝度 通常輝度 ポートLED(点灯時) 通常輝度 省電力輝度 消灯 STATUS1(点灯時) 通常輝度 省電力輝度 点滅 アクセスLED(点灯時) 通常輝度 省電力輝度 省電力輝度 なお,ポートLED,STATUS1,アクセスLEDは,LED輝度設定の有無とは関係なく,状態によっては消灯となります。
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