8.12.3 エクストラネット
エクストラネットを実現するには次の二つの方法があります。
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               VRF間の経路交換 
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               VRF間にわたるスタティックルーティング 
ここでは,ルーティングテーブルを操作するVRF間の経路交換,およびVRF間にわたるスタティックルーティングについて説明します。また,VRF間でインポートできる経路について説明します。
(1) VRF間の経路交換
各VRFが持つ経路情報を交換して,エクストラネットを実現します。
VRF間の経路交換を次の図に示します。
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(2) VRF間にわたるスタティックルーティング
他VRFのゲートウェイをネクストホップとするスタティック経路を生成して,エクストラネットを実現します。
VRF間にわたるスタティックルーティングを次の図に示します。
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(3) VRF間でインポートできる経路
他VRFまたはグローバルネットワークからインポートできる経路種別を次の表に示します。
| 経路種別 | インポートの可否 | 
|---|---|
| 非アクティブ経路 | × | 
| 削除保留中の経路 | × | 
| エクストラネット用にインポートした経路 | × | 
| 集約経路 | ○ | 
| loopbackインタフェースで設定したIPv4装置アドレスの経路 | ○ | 
| VLANインタフェースの直結経路 | ○ | 
| マネージメントポートの直結経路 | × | 
| 出力インタフェースがVLANインタフェースとなる経路 | ○ | 
| 出力インタフェースがloopbackインタフェースとなる経路 | ○ | 
| 出力インタフェースがNullインタフェースとなる経路 | ○ | 
(凡例) ○:インポートできる ×:インポートできない
なお,複数の経路種別に一致する場合は,一致したすべての経路種別がインポートできるときだけインポートできます。