cp
ファイルをコピーします。
[入力形式]
cp [<option>] <file name1> <file name2> cp <file name1> mc-file <mc file name2> (内蔵フラッシュメモリ上のファイルをMCにコピー) cp mc-file <mc file name1> <file name2> (MC上のファイルを内蔵フラッシュメモリにコピー) cp <file name1> switch <switch no.> <switch file name2> (内蔵フラッシュメモリ上のファイルを指定スイッチ番号のメンバスイッチにコピー) cp switch <switch no.> <switch file name1> <file name2> (指定スイッチ番号のメンバスイッチ上のファイルを内蔵フラッシュメモリにコピー)
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <option>
 - 
                  
-r:ディレクトリに対してコピーします。
-i:コピー先にファイルやディレクトリが存在する場合,上書きしてかまわないか確認をとります。
- 本パラメータ省略時の動作
 - 
                        
指定されたファイルを上書き確認しないでコピーします。
 
 - <file name1>
 - 
                  
コピー元のファイルを指定します。または,コピー元となる内蔵フラッシュメモリ上のファイル名称を指定します。
 - <file name2>
 - 
                  
コピー先のファイルを指定します。または,コピー先となる内蔵フラッシュメモリ上のファイル名称を指定します。
 - mc-file <mc file name2>
 - 
                  
コピー先となるMC上のファイル名称を指定します。
MC上のファイル名称には,英数字と"-"(ハイフン),"_"(アンダースコア),"."(ピリオド)が使用できます。ただし,"."(ピリオド)で終了する名称は使用できません。
 - mc-file <mc file name1>
 - 
                  
コピー元となるMC上のファイル名称を指定します。
MC上のファイル名称の指定にワイルドカードは使用できません。
 - switch <switch no.>
 - 
                  
コピー元のファイルが存在するメンバスイッチのスイッチ番号を指定します。または,コピー先となるメンバスイッチのスイッチ番号を指定します。
 - <switch file name2>
 - 
                  
コピー先となるメンバスイッチ上のファイル名称を絶対パスで指定します。
 - <switch file name1>
 - 
                  
コピー元となるメンバスイッチ上のファイル名称を絶対パスで指定します。ほかのメンバスイッチ上のファイル名称の指定にワイルドカードは使用できません。
 
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチ以外のメンバスイッチを対象とする場合,remote commandコマンドを使用してください。
remote command {<switch no.> | all} cp [<option>] <file name1> <file name2>
remote command {<switch no.> | all} cp <file name1> mc-file <mc file name2>
   (対象メンバスイッチの内蔵フラッシュメモリ上のファイルを対象メンバスイッチのMCにコピー)
remote command {<switch no.> | all} cp mc-file <mc file name1> <file name2>
   (対象メンバスイッチのMC上のファイルを対象メンバスイッチの内蔵フラッシュメモリにコピー)[実行例]
- 
                  
内蔵フラッシュメモリ上のファイルfile1をMCへfile2という名称でコピーします。
>cp file1 mc-file file2
 - 
                  
MC上のファイルfile1を内蔵フラッシュメモリへfile2という名称でコピーします。
>cp mc-file file1 file2
 - 
                  
自メンバスイッチのファイル/var/tmp/file1を,スイッチ番号2のメンバスイッチのディレクトリ/var/tmpへfile2という名称でコピーします。
>cp /var/tmp/file1 switch 2 /var/tmp/file2
 
[表示説明]
なし
[通信への影響]
mc-file指定時,レイヤ2/レイヤ3のプロトコルによる隣接装置の監視時間や送信間隔を初期値より短くしている環境では,レイヤ2/レイヤ3のプロトコルの切断に伴って通信が途切れる場合があります。
[応答メッセージ]
| 
                         メッセージ  | 
                     
                         内容  | 
                  
|---|---|
| 
                         Can't create file.  | 
                     
                         ファイルをコピーできませんでした。 空き容量など,状態を確認の上,再実行してください。  | 
                  
| 
                         Can't execute.  | 
                     
                         コマンドを実行できません。再実行してください。  | 
                  
| 
                         copy error  | 
                     
                         MCとのファイルの読み書きができませんでした。MCおよび内蔵フラッシュメモリの空き容量など,ファイルの書き込み先の状態を確認の上,再実行してください。  | 
                  
| 
                         MC is busy.  | 
                     
                         ほかのプロセスがMCにアクセスしています。 時間をおいて再実行してください。  | 
                  
| 
                         MC is write protected.  | 
                     
                         MCのプロテクトスイッチが「▼Lock」になっていないことを確認してください。「▼Lock」になっている場合は,スイッチをスライドさせてから再度挿入してください。 装置のメモリカードスロットにほこりが付着していないか確認してください。ほこりが付着しているときは,乾いた布などでほこりを取ってから再度MCを挿入してください。  | 
                  
| 
                         MC not found.  | 
                     
                         MCが搭載されていません。 MCが正しく装置に挿入されているか確認してください。 装置のメモリカードスロットにほこりが付着していないか確認してください。ほこりが付着しているときは,乾いた布などでほこりを取ってから再度MCを挿入してください。  | 
                  
| 
                         No such Switch <switch no.>.  | 
                     
                         指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。 <switch no.>:スイッチ番号  | 
                  
[注意事項]
- 
                  
mc-fileは,MCが入っていない場合には実行できません。
 - 
                  
mc-file指定時,コマンド実行中は装置のACC LEDが点灯します。ACC LED点灯時にはMCの抜き挿しを行わないでください。
 - 
                  
MCへのアクセスは装置への負荷が高くなります。mc-fileを指定する場合,レイヤ2/レイヤ3のプロトコルによる隣接装置との接続維持のための監視時間や送信間隔を初期値より短くしている環境では,プロトコルの監視時間および送信間隔を長くしたあと,指定してください。
 - 
                  
switch <switch no.>パラメータは,スタック構成時にマスタスイッチだけで指定できます。
 - 
                  
remote commandコマンドで本コマンドを実行した場合,ほかのメンバスイッチ上のカレントディレクトリは本コマンドを実行するユーザのホームディレクトリになります。