MIBレファレンス


2.8 dot3グループ(Ethernet Like MIB)

dot3グループの準拠規格を次に示します。

〈この節の構成〉

(1) 識別子

dot3 OBJECT IDENTIFIER ::= {transmission 7}
オブジェクトID値 1.3.6.1.2.1.10.7

(2) 実装仕様

dot3グループの実装仕様を次の表に示します。

表2‒14 dot3グループの実装仕様

項番

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

dot3StatsTable

{dot3 2}

NA

[規格] 特定のシステムに接続されたイーサネットライクなインタフェースの統計情報テーブル。

[実装] 規格に同じ。

2

dot3StatsEntry

{dot3StatsTable 1}

NA

[規格] イーサネットライクなメディアへの特定のインタフェースの統計情報リスト。

INDEX { dot3StatsIndex }

[実装] 規格に同じ。

3

dot3StatsIndex

{dot3StatsEntry 1}

R/O

[規格] イーサネットライクなメディアへのインタフェースのインデックス値。

[実装] 規格に同じ。

4

dot3StatsAlignmentErrors

{dot3StatsEntry 2}

R/O

[規格] 正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。

[実装] 規格に同じ。

5

dot3StatsFCSErrors

{dot3StatsEntry 3}

R/O

[規格] 正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。

[実装] 正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。ただし,1000BASE-T,1000BASE-Xで動作している場合,ロングフレーム受信時もカウントされます。

6

dot3StatsSingleCollisionFrames

{dot3StatsEntry 4}

R/O

[規格] 1回のコリジョンだけで送信が成功したフレーム数。

[実装] 規格に同じ。

7

dot3StatsMultipleCollisionFrames

{dot3StatsEntry 5}

R/O

[規格] 特定のインタフェースで2回以上のコリジョンで送信が成功したフレーム数。

[実装] 規格に同じ。

8

dot3StatsSQETestErrors

{dot3StatsEntry 6}

R/O

[規格] SQE TEST ERRORメッセージが発生した回数。

[実装] 0固定。

9

dot3StatsDeferredTransmissions

{dot3StatsEntry 7}

R/O

[規格] 伝送路ビジーによって最初の送信が遅れたフレーム数。

[実装] 規格に同じ。

10

dot3StatsLateCollisions

{dot3StatsEntry 8}

R/O

[規格] 512ビット時間経過後で,コリジョンを検出した回数。

[実装] 規格に同じ。

11

dot3StatsExcessiveCollisions

{dot3StatsEntry 9}

R/O

[規格] 過度の衝突(16回)による転送失敗数。

[実装] 規格に同じ。

12

dot3StatsInternalMacTransmitErrors

{dot3StatsEntry 10}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での送信障害によって送信が失敗した回数。

[実装] 0固定。

13

dot3StatsCarrierSenseErrors

{dot3StatsEntry 11}

R/O

[規格] 送信時にキャリアがなかった回数。

[実装] 規格に同じ。

14

dot3StatsFrameTooLongs

{dot3StatsEntry 13}

R/O

[規格] 最大許容フレーム長を超えた受信フレーム数。

[実装] 規格に同じ。

15

dot3StatsInternalMacReceiveErrors

{dot3StatsEntry 16}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での受信エラーによって受信が失敗したフレーム数。

[実装] 0固定。

16

dot3StatsEtherChipSet

{dot3StatsEntry 17}

R/O

[規格] インタフェースで使われているチップセットを示すオブジェクト識別子。

[実装] 0.0固定

注※ フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。フレームフォーマットについては,「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「20.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。