コンフィグレーションガイド Vol.1


31.3.6 マルチホームでの使用

〈この項の構成〉

(1) 代表クエリアの選定

マルチホームのVLANでIGMP snoopingを使用する場合,ネットワークごとに代表クエリアを選定します。マルチホームのVLANでIGMPクエリア機能を有効にした場合,本装置が代表クエリアのネットワークに定期的にIGMP Queryメッセージを送信します。

(2) IGMPクエリア機能の有効化

マルチホームのVLANでIGMPv2 LeaveメッセージまたはIGMPv3 Report(離脱要求)メッセージを受信した場合,すべてのネットワークに対してグループメンバーの存在を確認できるようにIGMPクエリア機能を有効にしてください。ただし,本装置が代表クエリアになる必要はありません。

(3) エントリのタイムアウト時間

マルチホームのVLANでエントリを登録する場合,エントリのタイムアウト時間は,該当VLANのネットワーク内で最長のタイムアウト時間になります。

タイムアウト時間は,Query Interval×Robustness Variable+Query Response Interval(10秒)で算出します。

Query IntervalおよびRobustness Variableの値を次に示します。

  • 他装置が代表クエリアで,IGMPv3で運用している場合。

    Query Interval:IGMPv3 QueryメッセージのQQICフィールドの値

    Robustness Variable:IGMPv3 QueryメッセージのQRVフィールドの値

  • 自装置が代表クエリアでIGMPv3で運用している場合,またはIGMPv2で運用している場合。

    Query Interval:125秒

    Robustness Variable:2