コンフィグレーションガイド Vol.1


30.3.4 Ring Protocolとマルチプルスパニングツリーとの併用設定

[設定のポイント]

Ring Protocolとマルチプルスパニングツリーを併用する場合は,併用したいVLAN IDをVLANマッピングに設定する必要があります。その際,VLANマッピングに指定するVLAN IDとMSTインスタンスに所属するVLANに指定するVLAN IDを一致させる必要があります。VLANマッピングとMSTインスタンスに所属するVLANのVLAN IDが一致していない場合,一致していないVLANの全ポートがブロッキング状態になります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# axrp vlan-mapping 1 vlan 10,20,30

    VLANマッピングIDを1として,MSTインスタンス10と併用するVLAN ID 10,20,および30を設定します。

  2. (config)# axrp vlan-mapping 2 vlan 40,50

    VLANマッピングIDを2として,MSTインスタンス20と併用するVLAN ID 40および50を設定します。

  3. (config)# axrp 1

    (config-axrp)# vlan-group 1 vlan-mapping 1-2

    (config-axrp)# exit

    VLANグループ1に,VLANマッピングID 1および2を設定します。

  4. (config)# spanning-tree mst configuration

    (config-mst)# instance 10 vlans 10,20,30

    MSTインスタンス10に所属するVLANにvlan-mapping 1で指定したVLAN ID 10,20,および30を設定し,Ring Protocolとの共存を開始します。

  5. (config-mst)# instance 20 vlans 40,50

    MSTインスタンス20に所属するVLANにvlan-mapping 2で指定したVLAN ID 40および50を設定し,Ring Protocolとの共存を開始します。