コンフィグレーションガイド Vol.1


29.1.7 モードとリングポートに関する設定(シングルリングと共有リンクなしマルチリング構成)

シングルリング構成を「図29‒1 シングルリング構成」に,共有リンクなしマルチリング構成を「図29‒2 共有リンクなしマルチリング構成」に示します。

図29‒1 シングルリング構成

[図データ]

図29‒2 共有リンクなしマルチリング構成

[図データ]

シングルリング構成と共有リンクなしマルチリング構成での,マスタノード,およびトランジットノードに関するモードとリングポートの設定は同様になります。

〈この項の構成〉

(1) マスタノード

[設定のポイント]

リングでの本装置の動作モードをマスタモードに設定します。イーサネットインタフェースまたはポートチャネルインタフェースをリングポートとして指定します。リングポートは一つのリングに対して二つ設定してください。「図29‒1 シングルリング構成」ではM3ノード,「図29‒2 共有リンクなしマルチリング構成」ではM1およびM6ノードがこれに該当します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# axrp 2

    (config-axrp)# mode master

    リングID 2の動作モードをマスタモードに設定します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/0/1

    (config-if)# axrp-ring-port 2

    (config-if)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/0/2

    (config-if)# axrp-ring-port 2

    ポート1/0/1および1/0/2のインタフェースモードに移行し,該当するインタフェースをリングID 2のリングポートとして設定します。

[注意事項]

スタックを構成するメンバスイッチ1台に対して,同じリングIDのリングポートを設定できるのは一つのインタフェースだけです。二つ目のリングポートは,別のメンバスイッチのインタフェースに設定してください。

(2) トランジットノード

[設定のポイント]

リングでの本装置の動作モードをトランジットモードに設定します。イーサネットインタフェースまたはポートチャネルインタフェースをリングポートとして指定します。リングポートは一つのリングに対して二つ設定してください。「図29‒1 シングルリング構成」ではT1,T2およびT4ノード,「図29‒2 共有リンクなしマルチリング構成」ではT2,T3,T4,T5およびT7ノードがこれに該当します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# axrp 2

    (config-axrp)# mode transit

    リングID 2の動作モードをトランジットモードに設定します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 1/0/1

    (config-if)# axrp-ring-port 2

    (config-if)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/0/2

    (config-if)# axrp-ring-port 2

    ポート1/0/1および1/0/2のインタフェースモードに移行し,該当するインタフェースをリングID 2のリングポートとして設定します。

[注意事項]

スタックを構成するメンバスイッチ1台に対して,同じリングIDのリングポートを設定できるのは一つのインタフェースだけです。二つ目のリングポートは,別のメンバスイッチのインタフェースに設定してください。