コンフィグレーションガイド Vol.1


28.6.3 多重障害監視の動作概要

多重障害は,共有リンクありのマルチリング構成で共有リンクの両端に位置する共有ノードで監視します。共有ノードは,共有リンク監視リングの多重障害を監視するための制御フレーム(多重障害監視フレームと呼びます)を送信します。対向の共有ノードでは,多重障害監視フレームの受信を監視します。なお,多重障害監視フレームは専用のVLAN(多重障害監視VLANと呼びます)上に送信します。

多重障害監視の動作概要を次の図に示します。

図28‒32 多重障害監視の動作概要

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 共有リンク監視リングの各ノードの動作

共有リンク監視リングのマスタノードおよびトランジットノードの動作は,マルチリング時の動作と同様ですので,「28.4.1 リング正常時の動作 (2) 共有リンク監視リング」を参照してください。

共有ノードでは,共有リンク監視リングの多重障害を監視します。共有ノードは,多重障害監視フレームを両リングポートから送信するとともに,対向の共有ノードが両リングポートから送信した多重障害監視フレームをあらかじめ設定した時間内に受信するかを監視します。

(2) バックアップリングの各ノードの動作

バックアップリングのマスタノードおよびトランジットノードの動作は,マルチリング時の動作と同様ですので,「28.4.1 リング正常時の動作 (1) 共有リンク非監視リング」を参照してください。