コンフィグレーションガイド Vol.1


21.2.5 チャネルグループの削除

チャネルグループのポートやチャネルグループ全体を削除する場合は,削除する対象のポートをあらかじめイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードでshutdownに設定しておく必要があります。shutdownに設定することで,削除する際にループが発生することを防ぎます。

〈この項の構成〉

(1) チャネルグループ内のポートの削除

[設定のポイント]

ポートをチャネルグループから削除します。削除したポートはチャネルグループとは別のポートとして動作するため,削除時のループを回避するために事前にshutdownに設定します。

削除したポートには,削除前にinterface port-channelで設定した関連コマンド(表21‒4 ポートチャネルインタフェースの関連コマンド)は残るため,別の用途に使用する際には注意してください。

チャネルグループ内のすべてのポートを削除しても,interface port-channelの設定は自動的には削除されません。チャネルグループ全体の削除は「(2) チャネルグループ全体の削除」を参照してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/0/1

    (config-if)# shutdown

    ポート1/0/1をチャネルグループから削除するために,事前にshutdownにしてリンクダウンさせます。

  2. (config-if)# no channel-group

    ポート1/0/1からチャネルグループの設定を削除します。

(2) チャネルグループ全体の削除

[設定のポイント]

チャネルグループ全体を削除します。削除したチャネルグループに登録していたポートはそれぞれ個別のポートとして動作するため,削除時のループを回避するために事前にshutdownに設定します。

チャネルグループはinterface port-channelを削除することによって,全体が削除されます。この削除によって,登録していた各ポートからchannel-group modeコマンドが自動的に削除されます。ただし,各ポートには削除前にinterface port-channelで設定した関連コマンド(表21‒4 ポートチャネルインタフェースの関連コマンド)は残るため,別の用途に使用する際には注意してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface range gigabitethernet 1/0/1-2

    (config-if-range)# shutdown

    (config-if-range)# exit

    チャネルグループ全体を削除するために,削除したいチャネルグループに登録されているポートをすべてshutdownに設定しリンクダウンさせます。

  2. (config)# no interface port-channel 10

    チャネルグループ10を削除します。ポート1/0/1,1/0/2に設定されているchannel-group modeコマンドも自動的に削除されます。