コンフィグレーションガイド Vol.1


19.1.3 高機能スクリプトの仕様

〈この項の構成〉

(1) スクリプトの分類

スクリプトは起動方法によって次の3種類に分けられます。

表19‒3 起動方法によるスクリプト種別

スクリプト種別

説明

コマンドスクリプト

運用コマンドpythonを実行して,スクリプトを起動します。

常駐スクリプト

常駐プログラムとしてスクリプトを起動します。

運用コマンドinstall scriptでインストールしたファイルを,コンフィグレーションコマンドresident-scriptで指定することで起動します。

イベント起動スクリプト

監視イベントの検出を契機としてスクリプトを起動します。

運用コマンドinstall scriptでファイルをインストールしたあと,監視イベントと起動対象のファイルの関連づけをアプレット機能のコンフィグレーションコマンドで指定します。

(2) スクリプトの標準入出力

スクリプトの標準入出力に対するサポートを次の表に示します。

表19‒4 スクリプトの標準入出力に対するサポート

スクリプト種別

標準入力

標準出力

標準エラー出力

コマンドスクリプト

常駐スクリプト

×

×

イベント起動スクリプト

×

×

(凡例) ○:サポートする ×:サポートしない

注※

運用コマンドdump script-user-programで確認できます。

(3) スクリプト専用ユーザ

常駐スクリプトおよびイベント起動スクリプトは,スクリプト専用ユーザの権限で動作します。スクリプト専用ユーザについて次の表に示します。

表19‒5 スクリプト専用ユーザ

項目

ユーザ情報

ユーザ名

script

ホームディレクトリ

/opt/script

(4) アクセス権限

本装置で実行するスクリプトでは,本装置上のディレクトリおよびファイルへアクセスできます。スクリプトでアクセスできるディレクトリおよびファイルの範囲を次の表に示します。

表19‒6 アクセスできるディレクトリおよびファイルの範囲

アクセス種別

説明

コマンドスクリプト

コマンドスクリプトを起動したユーザ権限に従います。

常駐スクリプト

スクリプト専用ユーザの権限に従います。

イベント起動スクリプト

(5) 同時に実行できるスクリプト数

本装置では複数回スクリプトを起動させることで,同時に複数のスクリプトを実行できます。同時に実行できるスクリプト数を次の表に示します。

表19‒7 同時に実行できるスクリプト数

スクリプト種別

同時に実行できる上限数

コマンドスクリプト

4

常駐スクリプト

4

イベント起動スクリプト

4