コンフィグレーションガイド Vol.1


8.1.7 スタンドアロンへの転用

スイッチ番号1およびスイッチ番号2のメンバスイッチで構成されているスタックから,それぞれのメンバスイッチをスタンドアロンへ戻します。スイッチ番号1のスイッチとスイッチ番号2のスイッチでは設定手順が異なります。設定の前にネットワークから切り離して,1台構成のスタックにしておきます。

なお,2台構成のスタックでは次に示すコンフィグレーションが設定されていたものとします。

stack enable
switch 1 provision 3660-48xt4qw
switch 2 provision 3660-48xt4qw
switch 1 priority 20
switch 2 priority 10
!
   :
   :
interface gigabitethernet 1/0/1
  switchport mode access
!
   :
   :
interface gigabitethernet 1/0/24
  switchport mode access
!
interface tengigabitethernet 1/0/25
  switchport mode access
!
   :
   :
interface hundredgigabitethernet 1/0/52
  switchport mode stack
!
interface gigabitethernet 2/0/1
  switchport mode access
!
   :
   :
interface gigabitethernet 2/0/24
  switchport mode access
!
interface tengigabitethernet 2/0/25
  switchport mode access
!
   :
   :
interface hundredgigabitethernet 2/0/52
  switchport mode stack
!
〈この項の構成〉

(1) スイッチ番号1のメンバスイッチのスタンドアロンへの転用

スイッチ番号2のメンバスイッチについてのコンフィグレーションと,スタック機能に関するコンフィグレーションを削除します。

なお,スタック専用ポートを実装するモデルでは,スタックポートのコンフィグレーションを削除できません。スタック機能を無効に設定して装置を再起動すると,ランニングコンフィグレーションからスタックポートが削除された状態で装置が起動します。

[設定のポイント]

スタック機能に関するコンフィグレーションを削除したあと,装置を再起動する必要があります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface hundredgigabitethernet 1/0/52

    (config-if)# no switchport mode stack

    (config-if)# exit

    本メンバスイッチのスタックポートを削除します。

  2. (config)# no switch 2 provision

    本メンバスイッチ以外のモデルを削除します。本メンバスイッチはスイッチ番号1なので,スイッチ番号2のモデルを削除します。

  3. (config)# no switch 1 priority

    (config)# no switch 2 priority

    スイッチ番号1およびスイッチ番号2のマスタ選出優先度を削除します。

  4. (config)# no stack enable

    スタック機能を無効にします。

  5. (config)# save

    (config)# exit

    コンフィグレーションを保存して,コンフィグレーションコマンドモードから装置管理者モードに戻ります。

  6. # reload

    本装置を再起動します。

(2) スイッチ番号2のメンバスイッチのスタンドアロンへの転用

まず,スイッチ番号を1に変更します。次に,スイッチ番号2のメンバスイッチについてのコンフィグレーションと,スタック機能に関するコンフィグレーションを削除します。

[設定のポイント]

スイッチ番号を1に変更したら,まずメンバスイッチを再起動してください。

次に,スイッチ番号2のメンバスイッチについてのコンフィグレーションと,スタック機能に関するコンフィグレーションを削除したあと,もう一度装置を再起動する必要があります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# no switch 1 provision

    (config)# save

    (config)# exit

    スイッチ番号1のモデルを削除します。コンフィグレーションを保存して,装置管理者モードに戻ります。

  2. # set switch 1

    スイッチ番号に1を設定します。

  3. # reload

    本メンバスイッチを再起動します。再起動後,本メンバスイッチはスイッチ番号1のマスタスイッチとして動作します。

  4. (config)# no switch 2 provision

    本メンバスイッチ以外のモデルを削除します。本メンバスイッチはスイッチ番号1なので,スイッチ番号2のモデルを削除します。

  5. (config)# no switch 1 priority

    (config)# no switch 2 priority

    スイッチ番号1およびスイッチ番号2のマスタ選出優先度を削除します。

  6. (config)# no stack enable

    スタック機能を無効にします。

  7. (config)# save

    (config)# exit

    コンフィグレーションを保存して,コンフィグレーションコマンドモードから装置管理者モードに戻ります。

  8. # reload

    本装置を再起動します。