コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ipv6 summary-address

IPv6集約経路を生成します。

[入力形式]

情報の設定・変更

ipv6 summary-address [vrf <vrf id>] <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> [<Distance>] [as-set] [noinstall] [summary-only]

情報の削除

no ipv6 summary-address [vrf <vrf id>] <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>【SL-L3A】

経路が属するVRFを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    経路はグローバルネットワークに属します。

  2. 値の設定範囲

    <vrf id>にVRF IDを指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

<IPv6-Prefix>

IPv6集約アドレスを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPv6プレフィックスを指定します。

    注 <IPv6-Prefix>の<Prefix-Len>で指定した以降のビットは0にしてください。

<Prefix-Len>

プレフィックス長を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜128(10進数)を指定します。

<Distance>

該当集約経路のディスタンス値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    130

  2. 値の設定範囲

    2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

as-set

集約経路のAS_PATH属性を生成時,AS_SETを生成することを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    集約経路のAS_PATH属性を生成時,AS_SETを生成しません。

  2. 値の設定範囲

    なし

noinstall

集約経路をフォワーディングテーブルに登録しないように指定します。ただし,ルーティングプロトコルを使用した集約経路の配布は可能です。本パラメータは,集約経路をほかのルーティングプロトコルにより外部に広告するものの,集約経路に従ってパケットを廃棄したくない場合に指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    フォワーディングテーブルに登録します。

  2. 値の設定範囲

    なし

summary-only

集約した経路を広告する際,集約元経路の広告を抑止します。summary-onlyは経路を集約した際,集約経路だけを広告し,集約元経路の広告を抑止したい場合に使用します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    集約元経路の広告を抑止しません。

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

集約経路を生成しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. ループバックインタフェースまたはNullインタフェースをネクストホップに持つ経路は,集約元経路の対象外となります。

[関連コマンド]

distribute-list out(RIPng)(OSPFv4)(BGP4+)

redistribute(RIPng)(OSPFv4)(BGP4+)

neighbor out(BGP4+)