コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ip pim ssm

ip pim sparse-modeを指定したインタフェースでPIM-SSMを使用します。

[入力形式]

情報の設定

ip pim [vrf <vrf id>] ssm {default | range <access list>}

情報の削除

no ip pim [vrf <vrf id>] ssm {default | range <access list>}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>【SL-L3A】

対象のVRFを指定します。

本コマンドは,指定したVRFのインタフェースに対してだけ有効となります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    グローバルネットワークに対して指定します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

default

PIM-SSMとして使用するマルチキャストグループアドレスは232.0.0.0/8(グループアドレスが232.0.0.0でマスク長が8)となります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

range <access list>

PIM-SSMで使用するマルチキャストグループアドレスを設定したアクセスリストを指定します。

本パラメータに指定できるアクセスリスト識別子は,<access list number>または<access list name>です。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <access list number>の場合は,1〜99,1300〜1999(10進数)を指定します。

    <access list name>の場合は,31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドで指定するアクセスリストは,次に示す条件を満たしてください。条件を満たしていない場合,PIM-SSMが正常に動作しないことがあります。

    • 作成済みのアクセスリストであること。

    • ip access-list standardコマンドまたはaccess-listコマンドで作成したIPv4アドレスフィルタであること。

    • フィルタ条件がpermitであること。

    • ip access-list standardコマンドで作成したアクセスリストを指定する場合,エントリが一つであること。

    • アクセスリストのIPv4アドレスにPIM-SSMで使用するマルチキャストグループアドレスを設定していること。また,ワイルドカードマスクを設定した場合は,最上位ビットから連続するビット列で設定していること。

[関連コマンド]

ip pim sparse-mode

ip access-list standard