コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


network

DHCPによって動的にIPアドレスを配布するネットワークのサブネットを指定します。実際にDHCPアドレスプールとして登録されるのはサブネットのうち,IPアドレスホスト部のビットがすべて0およびすべて1のアドレスを除いたものです。

[入力形式]

情報の設定・変更

network <IP Address> [{<Mask> | /<Masklen>}]

情報の削除

no network

[入力モード]

(dhcp-config)

[パラメータ]

<IP Address> [{<Mask> | /<Masklen>}]

DHCPアドレスプールのネットワークアドレスを設定します。また,マスクを省略した場合はクラスA,B,Cに応じたマスクが設定されます。

表7‒2 クラスごとのIPアドレス範囲

クラス

IPアドレス

クラスA(/8)

1.x.x.x〜127.x.x.x

クラスB(/16)

128.x.x.x〜191.x.x.x

クラスC(/24)

192.x.x.x〜223.x.x.x

<IP Address>
  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    次に示すアドレスは設定できません。

    ・127.0.0.0〜127.255.255.255

    ・ホスト部が0以外のアドレス

    ・クラスA,B,C以外のアドレス

{<Mask> | /<Masklen>}
  1. 本パラメータ省略時の初期値

    クラスA,B,Cに応じたマスク

  2. 値の設定範囲

    <Mask>または/<Masklen>

    <Mask>は255.0.0.0〜255.255.255.255の範囲から指定します。

    <Masklen>は8〜32の範囲から指定します。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本設定を行った場合,DHCPアドレスプールとして確保されるのは,対象サブネットのホスト部のビットがすべて0およびホスト部のビットがすべて1のアドレスを除いた,すべてのIPアドレスになります。そのため,事前にip dhcp excluded-addressコマンドで配布対象から除外したいアドレスを指定してください。

  2. 同一DHCPアドレスプール設定内で,hostおよびhardware-address設定とは同時に設定できません。

  3. network設定を含むDHCPアドレスプールは,最大管理サブネット数まで作成できます。また,host設定時に同一のサブネットを持つnetwork/host設定が存在しない場合,そのサブネットについてもnetwork設定数と同様に扱われます。

[関連コマンド]

なし