コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


flow detection mode

受信側インタフェースに対し,フィルタ・QoS機能のフロー検出するモードを設定します。

本コマンドは,ハードウェアテーブルでの最大エントリ数の配分パターンを変更します。

運用形態に応じた配分パターンに変更することで,ハードウェアリソースを必要なテーブルに集中させて使用できるようになります。

本コマンドは,ハードウェアの基本的な動作条件を設定するものであるため,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。運用中の変更はお勧めしません。

[入力形式]

情報の設定・変更

flow detection mode {<layer3 mode> | <custom mode>}

情報の削除

no flow detection mode

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<layer3 mode>パラメータ

{layer3-1 | layer3-2 | layer3-6 | layer3-dhcp-1 | layer3-mirror-1 | layer3-mirror-2 | layer3-mirror-3 | layer3-mirror-4 | layer3-mirror-5 | layer3-suppress-1 | layer3-suppress-2 | layer3-suppress-dhcp-1 | layer3-suppress-mirror-1 | layer3-suppress-mirror-2}

あらかじめ決められたハードウェアテーブルの配分になっているフロー検出モードを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

フロー検出モードの適用コマンドを次の表に示します。

表24‒1 フロー検出モードによる適用コマンド(フィルタ)

フロー検出モード

適用コマンド

mac access-group

ip access-group

ipv6 traffic-filter

in

in-mirror

in

in-mirror

in

in-mirror

layer3-1

×

×

×

×

layer3-2

×

×

×

×

×

layer3-6

×

×

×

×

layer3-dhcp-1

×

×

×

×

×

layer3-mirror-1

×

×

layer3-mirror-2

×

×

×

×

layer3-mirror-3

×

×

layer3-mirror-4

×

×

×

layer3-mirror-5

×

layer3-suppress-1

×

×

×

×

layer3-suppress-2

×

×

×

×

layer3-suppress-dhcp-1

×

×

×

×

×

layer3-suppress-mirror-1

×

×

layer3-suppress-mirror-2

×

×

(凡例) ○:設定可能 ×:設定不可

表24‒2 フロー検出モードによる適用コマンド(QoS)

フロー検出モード

適用コマンド

mac qos-flow-group

ip qos-flow-group

ipv6 qos-flow-group

in

in

in

layer3-1

×

layer3-2

×

×

layer3-6

×

layer3-dhcp-1

×

×

layer3-mirror-1

×

layer3-mirror-2

×

×

layer3-mirror-3

×

layer3-mirror-4

×

layer3-mirror-5

×

×

layer3-suppress-1

×

layer3-suppress-2

×

layer3-suppress-dhcp-1

×

×

layer3-suppress-mirror-1

×

layer3-suppress-mirror-2

×

×

×

(凡例) ○:設定可能 ×:設定不可

各フロー検出モードについては「コンフィグレーションガイド Vol.2」 「1.1.3 受信側フロー検出モード」および「コンフィグレーションガイド Vol.2」 「3.1.1 受信側フロー検出モード」を参照してください。

<custom mode>パラメータ

custom { {1 <single entry block> 2 <single entry block> | 1-2 <double entry block>} {3 <single entry block> 4 <single entry block> | 3-4 <double entry block>} {5 <single entry block> 6 <single entry block> | 5-6 <double entry block>} {7 <single entry block> 8 <single entry block> | 7-8 <double entry block>} | suppress {1 <single entry block> 2 <single entry block> | 1-2 <double entry block>} {3 <single entry block> 4 <single entry block> | 3-4 <double entry block>} {7 <single entry block> 8 <single entry block> | 7-8 <double entry block>} }

フロー検出モードのフロー検出条件の配分を指定できます。フロー検出条件を指定できるハードウェアテーブルには1〜8のエントリブロックがあり,配分パターンを自由に指定できます。

同一のフロー検出条件を複数のエントリブロックに指定する場合は,エントリブロックが連続になるように指定してください。

suppressを指定した場合はハードウェアテーブルの5と6のエントリブロックが指定できなくなり,IP未設定VLAN抑止モードになります。

  • <single entry block>

mac-filter

MAC条件のフィルタを指定します。

MAC条件のフィルタエントリはmac access-groupコマンドのinパラメータで指定できます。

mac-pbm

MAC条件のポリシーベースミラーリングを指定します。

MAC条件のポリシーベースミラーリングエントリはmac access-groupコマンドのin-mirrorパラメータで指定できます。

mac-qos

MAC条件のQoSを指定します。

MAC条件のQoSエントリはmac qos-flow-groupコマンドのinパラメータで指定できます。

ip-filter

IPv4パケット条件のフィルタを指定します。

IPv4パケットのフィルタエントリはip access-groupコマンドのinパラメータで指定できます。

ip-pbm

IPv4パケット条件のポリシーベースミラーリングを指定します。

IPv4パケットのポリシーベースミラーリングエントリはip access-groupコマンドのin-mirrorパラメータで指定できます。

ip-qos

IPv4パケット条件のQoSを指定します。

IPv4パケット条件のQoSエントリはip qos-flow-groupコマンドのinパラメータで指定できます。

dhcp-filter

DHCP snoopingの端末フィルタを指定します。

DHCP snoopingの端末フィルタはip verify sourceコマンドで指定できます。

  • <double entry block>

ipv6-filter

IPv6パケット条件のフィルタを指定します。

IPv6パケット条件のフィルタエントリはipv6 traffic-filterコマンドのinパラメータで指定できます。

ipv6-pbm

IPv6パケット条件のポリシーベースミラーリングを指定します。

IPv6パケット条件のポリシーベースミラーリングエントリはipv6 traffic-filterコマンドのin-mirrorパラメータで指定できます。

ipv6-qos

IPv6パケット条件のQoSを指定します。

IPv6パケット条件のQoSエントリはipv6 qos-flow-groupコマンドのinパラメータで指定できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

フロー検出モードは,layer3-2で動作します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

ip access-group

ipv6 traffic-filter

mac access-group

ip qos-flow-group

ipv6 qos-flow-group

mac qos-flow-group

policy-list

policy-list default-init-interval

policy-list default-aging-interval