コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


switchport mode

レイヤ2インタフェースの属性を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

switchport mode {access | trunk | protocol-vlan | mac-vlan | dot1q-tunnel | stack}

情報の削除

no switchport mode

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース

[パラメータ]

{access | trunk | protocol-vlan | mac-vlan | dot1q-tunnel | stack}

レイヤ2インタフェースの属性を設定します。

access

インタフェースをアクセスモードに設定します。非VLANトンネリング時は,アクセスモードでは,Untaggedフレームを送受信します。VLANトンネリング時は,VLAN Tagの有無によらず,アクセスVLANでフレームを送受信します。アクセスモードのポートは一つのVLANだけで使用できます。

trunk

インタフェースをトランクモードに設定します。トランクモードでは,Untaggedフレームと,Taggedフレームを送受信します。

protocol-vlan

インタフェースをプロトコルVLANモードに設定します。プロトコルVLANモードでは,Untaggedフレームを送受信します。フレーム受信時は,そのフレームのプロトコル種別に基づいてVLANを決定します。Taggedフレームは廃棄します。

mac-vlan

インタフェースをMAC VLANモードに設定します。MAC VLANモードでは,Untaggedフレームを送受信します。フレーム受信時は,そのフレームの送信元MACアドレスに基づいてVLANを決定します。Taggedフレームは廃棄します。ただし,switchport macコマンドでdot1q vlanパラメータを設定している場合は,Taggedフレームを送受信します。

switchport macコマンドでvlanパラメータを設定していない場合,認証機能との連動によって認証後VLANに指定されたMAC VLANで通信できます。

dot1q-tunnel

インタフェースをトンネリングモードに設定します。トンネリングモードでは,受信したフレームのVLAN Tagの有無に関係なく,アクセスVLANでフレームを送受信します。

stack

インタフェースをスタックポートモードに設定します。

次のイーサネットインタフェースに設定できます。

  • interface fortygigabitethernet

  • interface hundredgigabitethernet

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

access(アクセスモード)に設定します。

interface fortygigabitethernetはstack(スタックポートモード)に設定します。

[通信への影響]

インタフェースをスタックポートモードに設定,変更,または削除した場合,該当するインタフェースのリンクが一度ダウンするため,通信が停止します。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. トランクモードに設定した場合,switchport trunkコマンドでallowed vlanを設定してください。トランクモードに設定し,allowed vlanが設定されていない場合,該当ポートではすべてのフレームが廃棄されます。

  2. プロトコルVLANモードに設定した場合,switchport protocolコマンドでプロトコルVLANを設定してください。プロトコルVLANが設定されていない場合,該当ポートはアクセスモードと同様の動作となります。

  3. トンネリングモードに設定した場合も,アクセスVLANはswitchport accessコマンドで設定します。トンネリングモードのポートは,デフォルトVLANに自動加入しません。アクセスVLANとしてデフォルトVLANを使用する場合でも,明示的にswitchport accessコマンドでアクセスVLANを設定してください。アクセスVLANが設定されていない場合,トンネリングポートでは通信できません。

  4. 装置内に一つでもトンネリングモードのポートが設定されている場合は,装置全体がVLANトンネリングモードになり,accessモードのポートもトンネリングモードと同じ動作となります。

  5. スタックで動作時にスタックポートモードに設定した場合,またはスタックポートモードからそのほかのモードに設定した場合,リンクが一度ダウンします。

  6. interface fortygigabitethernetのイーサネットインタフェースに設定できるパラメータはstackだけです。

  7. スタックポートモードに設定した場合に設定できるコンフィグレーションについては,「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「7.3.2 スタックポートとスタックリンク」を参照してください。

[関連コマンド]

なし