コンフィグレーションガイド Vol.1


7.3.2 スタックポートとスタックリンク

スタックポートとは,スタックを構成するメンバスイッチ間を接続するポートであり,モデルによってポート種別が異なります。モデルごとのスタックポートのポート種別を次の表に示します。

表7‒2 各モデルのスタックポートとして使用できるポート種別

モデル

スタックポートのポート種別

AX3660S-24T4X

QSFP+ポート※1

AX3660S-24T4XW

AX3660S-48T4XW

AX3660S-16S4XW

AX3660S-24S8XW

AX3660S-48XT4QW

QSFP28/QSFP+共用ポート※2

AX3660S-24X4QW

AX3660S-48X4QW

注※1

スタックポートとしてだけ使用できるスタック専用ポートです。ネットワークを構成するためのイーサネットインタフェースとしては使用できません。そのため,QSFP+ポートはスタック機能が動作している場合だけ使用できます。

注※2

100ギガビットインタフェースをスタックポートとして使用する場合,100GBASE-CR4だけをサポートします。

スタックリンクとは,2台のメンバスイッチのスタックポート間を接続した回線です。スタックリンクは回線で直接接続してください。2台のメンバスイッチを接続するスタックポートの間に,ほかのネットワーク機器を接続しないでください。

メンバスイッチ2台のスタックではスタックリンクが必要です。スタックリンクは2本以上設定することをお勧めします。2本以上のスタックリンクで冗長化すると,特定のスタックリンクで障害が発生しても,残りのスタックリンクで動作し続けます。

スタックリンクが2本以上の場合,スタックリンクでメンバスイッチ間の通信をロードバランスします。このとき,スタックリンク同士の通信性能が異なると,ロードバランスの結果パケットが廃棄されるおそれが高くなります。スタックリンクを2本以上設定する場合は,スタックポートに使用するダイレクトアタッチケーブルやトランシーバ種別(QSFP+/QSFP28)を同じにして回線速度を統一してください。

スタックリンクの接続仕様については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

スタックポートは,コンフィグレーションコマンドswitchport modeのstackパラメータで設定します。

なお,スタックポートとして使用するイーサネットインタフェースでは,次に示すコンフィグレーションコマンドだけが設定できます。

これら以外のコンフィグレーションコマンドは,コマンド省略時の動作になります。ただし,次に示すコンフィグレーションコマンドはコマンド省略時の動作にならないため注意してください。