コンフィグレーションガイド Vol.3


27.4.2 インタフェースパラメータ変更の設定

OSPFv3を適用したインタフェースでは,コンフィグレーションのデフォルト値に従って,Helloパケットの送信などを行います。priorityやpassive-interfaceコマンドを設定することで,動作を変えられます。

〈この項の構成〉

(1) 指定ルータになる優先度

接続しているルータ数の多いネットワークでは,指定ルータの負荷は高くなります。そのため,このようなネットワークに複数接続しているルータが存在する場合,このルータが複数のネットワークの指定ルータにならないように,priorityを設定することをお勧めします。

[設定のポイント]

priorityは,値が大きいほど優先度が高くなります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 1

    (config-if)# ipv6 ospf 1 area 0

    (config-if)# ipv6 ospf priority 10

    priorityを10に設定します。

(2) パッシブインタフェース

[設定のポイント]

passive-interfaceコマンドを使用します。ipv6 ospf costコマンドを指定した場合,指定したコスト値で直結経路を広告します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 2

    (config-if)# ipv6 ospf 1 area 0

    (config-if)# ipv6 ospf cost 10

    (config-if)# exit

    OSPFv3を適用します。

  2. (config)# ipv6 router ospf 1

    (config-rtr)# passive-interface vlan 2

    VLAN2をパッシブインタフェースに設定します。