コンフィグレーションガイド Vol.3


27.3.4 LSAの送信

OSPFv3では,隣接ルータとの間で,互いに所持していないLSAを送信し合います。新たにLSAを生成または受信した場合,これを全隣接ルータに送信します。これによって,本装置と隣接ルータとの間で,同じデータベースを保持するようにします。LSAの送受信によってデータベースの同期をとる関係を隣接関係と呼びます。

LSA同期手順によって,本装置のLSAはすべての隣接ルータに送信されます。また,隣接ルータでは,隣接ルータのすべての隣接ルータに本装置のLSAを送信します。隣接ルータの隣接ルータでは,さらにその全隣接ルータにLSAを送信します。この手順によって,本装置のLSAは該当エリア上の全ルータに配布されます。

〈この項の構成〉

(1) LSAのAge

Ageは,LSAを生成してからの経過時間です。LSAは,Ageが3600秒になるか,生成元のルータによって削除されるまで,保持します。保持しているLSAのAgeに遅延時間(ipv6 ospf transmit-delayコマンドの設定値)を加算した値が,送信するLSAのAgeフィールド値になります。