コンフィグレーションガイド Vol.3


13.5.7 ルート・リフレクションのコンフィグレーション

次の図に示す構成例を基にコンフィグレーションを説明します。

図13‒30 ルート・リフレクション構成例

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) コンフィグレーションコマンド一覧

ルート・リフレクションのコンフィグレーションコマンド一覧を次の表に示します。

表13‒21 コンフィグレーションコマンド一覧

コマンド名

説明

bgp client-to-client reflection

ルート・リフレクタ・クライアント間でBGP4経路をリフレクトすることを指定します。

bgp cluster-id

ルート・リフレクションで使用するクラスタIDを指定します。

bgp router-id

bgp cluster-idの設定がない場合に,ルート・リフレクションのクラスタIDとして使用します。

neighbor always-nexthop-self

内部ピアへ広告する経路のNEXT_HOP属性を,強制的に内部ピアとのピアリングに使用している自側のアドレスに書き替えることを指定します(ルート・リフレクションの場合を含む)。

neighbor route-reflector-client

ルート・リフレクタ・クライアントを指定します。

(2) ルート・リフレクションの設定

[設定のポイント]

コンフィグレーションコマンドbgp client-to-client reflectionはデフォルトで有効になっているため設定は不要です。なお,ルート・リフレクタでは,ルート・リフレクタ・クライアント間でBGP4経路をリフレクトさせない場合,config-routerモードでno bgp client-to-client reflectionを指定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# router bgp 65531

    (config-router)# bgp router-id 192.168.1.100

    (config-router)# neighbor 172.16.2.2 remote-as 65532

    (config-router)# neighbor 192.168.2.2 remote-as 65531

    (config-router)# neighbor 192.168.3.2 remote-as 65531

    (config-router)# neighbor 192.168.4.2 remote-as 65531

    (config-router)# neighbor 192.168.5.2 remote-as 65531

    ルータ1を外部ピア,ルータ2,ルータ3,ルータ4,ルータ5を内部ピアとしてBGP4ピアを設定します。

  2. (config-router)# bgp cluster-id 10.1.2.1

    クラスタIDを設定します。

  3. (config-router)# neighbor 192.168.2.2 route-reflector-client

    (config-router)# neighbor 192.168.3.2 route-reflector-client

    (config-router)# neighbor 192.168.4.2 route-reflector-client

    ルータ2,ルータ3,ルータ4をルート・リフレクタ・クライアントに指定します。