コンフィグレーションガイド Vol.3


13.2.1 コンフィグレーションコマンド一覧

基本機能のコンフィグレーションコマンド一覧と運用コマンド一覧を以下に示します。

表13‒4 コンフィグレーションコマンド一覧

コマンド名

説明

address-family ipv4

VRF単位の情報を設定します。config-router-af(ipv4 vrf)モードへ移行します。

bgp always-compare-med

異なるASから学習したMED属性を比較することを設定します。

bgp bestpath compare-routerid※1

外部ピアから学習した経路間で相手BGP識別子(ルータID)によって経路選択することを設定します。

bgp default local-preference

BGP4で広告する経路のLOCAL_PREF属性のデフォルト値を設定します。

bgp nexthop

BGP4経路のネクストホップ解決に使用する経路を指定します。

bgp router-id※1

自ルータの識別子を設定します。

default-information originate

デフォルト経路を全ピアへ広告します。

default-metric

BGP4で広告する経路のMED属性のデフォルト値を設定します。

disable※1

BGP4/BGP4+の動作を抑止します。

distance bgp

BGP4で学習した経路のディスタンス値を設定します。

neighbor description

ピアの補足説明を設定します。

neighbor ebgp-multihop

インタフェースで直接接続されない外部ピアおよびメンバーAS間ピア接続を許容することを設定します。

neighbor next-hop-self

BGP4ピアから学習した経路をBGP4ピアへ広告する際にNEXT_HOP属性をピアリングに使用する自側アドレスに書き替えることを設定します。

neighbor remote-as※1

BGP4/BGP4+ピアを設定します。

neighbor remove-private-as

BGP4ピアへ広告する際にプライベートAS番号を取り除くことを指定します。

neighbor shutdown

ピア接続を抑止します。

neighbor soft-reconfiguration

入力ポリシーで抑止した経路も保持します。

neighbor timers

ピアとの接続に使用するKEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値を設定します。

neighbor update-source

ピアリングに使用する自アドレスに装置アドレスを設定します。

neighbor weight

ピアから学習する経路の重み付けを設定します。

router bgp※1

ルーティングプロトコルのBGP4/BGP4+に関する動作情報を設定します。

timers bgp※1

全ピアに適用するKEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値を設定します。

distribute-list in (BGP4)※2

BGP4の学習経路フィルタリングの条件として用いる経路フィルタを指定します。

distribute-list out (BGP4)※2

BGP4の広告経路フィルタリングの条件として用いる経路フィルタを指定します。

neighbor in (BGP4)※2

BGP4の特定のピアにだけ,学習経路フィルタリングの条件として用いる経路フィルタを指定します。

neighbor out (BGP4)※2

BGP4の特定のピアにだけ,広告経路フィルタリングの条件として用いる経路フィルタを指定します。

redistribute (BGP4)※2

BGP4で広告する経路のプロトコルを指定します。

注※1

BGP4+(IPv6)ピアと共用コマンドです。

注※2

コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2」 「15 経路フィルタリング(IPv4/IPv6共通)」を参照してください。

表13‒5 コンフィグレーションに使用する運用コマンド一覧

コマンド名

説明

clear ip bgp

  1. パラメータに * in を指定した場合

    ・BGP4学習経路フィルタリングに最新の経路フィルタリング設定を適用します。

    ・全BGP4ピアにBGP4経路の再広告要求を行います。

  2. パラメータに * out を指定した場合

    ・BGP4広告用経路フィルタリングに最新の経路フィルタリング設定を適用します。

    ・neighbor remove-private-asの設定を運用に反映します。

    ・全BGP4ピアにBGP4経路の再広告を行います。

  3. パラメータに * both を指定した場合

    ・BGP4学習経路フィルタリングと広告経路フィルタリングに最新の経路フィルタリング設定を適用します。

    ・neighbor remove-private-asの設定を運用に反映します。

    ・全BGP4ピアにBGP4経路の再広告要求と再広告を行います。

  4. パラメータに * を指定した場合

    全BGP4ピアを切断します。