コンフィグレーションガイド Vol.2


26.1.4 PTP使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) 他機能との共存について

(a) レイヤ2スイッチ機能との共存

コンフィグレーションガイド Vol.1」 「22.3 レイヤ2スイッチ機能と他機能の共存について」を参照してください。

(b) レイヤ2認証との共存

5.2.1 レイヤ2認証と他機能との共存」を参照してください。

(c) その他機能との共存

PTPとの共存で制限のある,その他機能を次の表に示します。

表26‒6 PTPとその他機能の共存可否

機能

制限の内容

フィルタ(Inbound)

一部制限あり

DHCP snooping

共存不可

VRRP

アップリンク・リダンダント

L2ループ検知

ポリシーベースミラーリング

sFlow統計

IEEE802.3ah/UDLD

CFM

LLDP

OADP

DHCP/BOOTPリレーエージェント

DHCPサーバ

RIP

OSPF

BGP4

IPv6 DHCPリレー

IPv6 DHCPサーバ

RIPng

OSPFv3

BGP4+

BFD

VRF

注※ 自装置宛てのPTPメッセージは廃棄できません。

(2) UDP/IPv4以外のPTPメッセージ受信動作について

未サポートのIEEE802.3-MACおよびUDP/IPv6のPTPメッセージを受信した場合,本装置は応答しません。

(3) VLAN Tag付きPTPメッセージの受信について

本装置は,VLAN TagなしPTPメッセージ,および1段のVLAN Tag付きPTPメッセージに対応しています。2段以上のVLAN Tag付きPTPメッセージは未サポートです。

(4) IPv4マルチキャスト使用時の注意事項

同一ポートでPTPとIPv4マルチキャストを使用する場合は,PTPを設定したあとでPTPサポート装置を接続してください。PTPを有効に設定する前にPTPサポート装置を接続すると,PTPを有効に設定したときに一時的にPTPメッセージが中継されないことがあります。

(5) レイヤ2中継遮断機能使用時の注意事項

レイヤ2中継遮断機能を使用しても,PTPメッセージは遮断されません。

(6) IGMP snooping使用時の注意事項

PTPメッセージは,IGMP snoopingのエントリに関係なくフラッディングされます。

(7) ポートミラーリング使用時の注意事項

PTPを有効にしたポートをモニターポートとして送信フレームをミラーリングする場合,ミラーリングされたPTPメッセージに含まれる中継遅延時間は,ミラーリング対象のPTPメッセージに含まれる中継遅延時間と異なる値となります。