25.2.2 OADPの設定
(1) OADP機能の設定
- [設定のポイント]
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OADP機能のコンフィグレーションは装置全体で機能を有効にする設定と,実際に運用するポートで有効にする設定が必要です。
OADPを使用したいポートがリンクアグリゲーションを構成している場合は,ポートチャネルインタフェースに対して設定します。
ここでは,gigabitethernet 1/0/1においてOADP機能を運用させます。
[コマンドによる設定]
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(config)# oadp run
装置全体でOADP機能を有効にします。
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/1
ポート1/0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
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(config-if)# oadp enable
ポート1/0/1でOADP機能の動作を開始します。
- [注意事項]
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OADPは,設定したポートで有効なVLAN上で動作します。suspendに設定されているVLANではOADPは動作しません。
(2) OADPフレームの送信間隔,保持時間の設定
- [設定のポイント]
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OADPフレームの送信間隔を変更すると,装置の情報の変更が反映される時間を調整できます。送信間隔を短くすると変更が早く反映される一方で,自装置,隣接装置の負荷が高まる場合があります。送信間隔を長くすると負荷は低くなりますが変更の反映が遅くなります。通常,本設定は変更する必要はありません。
[コマンドによる設定]
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(config)# oadp interval-time 60
OADPフレームの送信間隔を60秒に設定します。
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(config)# oadp hold-time 180
本装置が送信した情報を隣接装置が保持する時間を180秒に設定します。
(3) CDP受信機能の設定
- [設定のポイント]
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CDP受信機能を有効にすると,OADPが動作しているすべてのポートでCDP受信機能が動作します。
ここでは,gigabitethernet 1/0/1においてCDP受信機能を運用させます。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 1/0/1
ポート1/0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
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(config-if)# oadp enable
ポート1/0/1でOADP機能を有効にします。
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(config-if)# exit
イーサネットインタフェースコンフィグレーションモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。
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(config)# oadp cdp-listener
CDP受信機能を有効にします。OADPが動作しているポートでCDP受信機能が動作します。
(4) OADPフレームを無視するVLANの設定
- [設定のポイント]
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OADPは,トランクポートではVLAN Tagを使用して1ポートに複数のOADPフレームを送受信します。トランクポートに所属しているVLAN数が増えると隣接装置情報も増加し,装置への負荷が増加します。受信したOADPフレームを無視するVLANを設定することで装置への負荷を抑えられます。
[コマンドによる設定]
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(config)# oadp ignore-vlan 10-20
VLAN10〜20で受信したOADPフレームを無視します。