コンフィグレーションガイド Vol.2


13.5.2 GSRPグループの多段構成

GSRPでは,同一のレイヤ2ネットワーク内に複数のGSRPグループを多段にした構成をとることができます。これによって大規模ネットワークでも,冗長性を確保できます。GSRPグループを多段構成にする場合,GSRPの制御フレームの送信範囲を限定するため,GSRPグループごとにGSRP管理VLANを設定します。GSRPグループの多段構成の概要を次の図に示します。

図13‒12 GSRPグループの多段構成

[図データ]

この図では,本装置Aと本装置BでGSRPグループ1を,本装置Cと本装置DでGSRPグループ2を構成した場合を示しています。各GSRPグループはそれぞれ独立して動作するため,あるGSRPグループでマスタ状態とバックアップ状態の切り替えが発生しても,ほかのGSRPグループでの動作には影響しません。GSRP管理VLANはGSRPスイッチを中心に周囲のスイッチを含めたVLANとして設定します。