コンフィグレーションガイド Vol.2


4.4.1 廃棄制御

廃棄制御は,キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と,キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。

キューにフレームが滞留している場合,キューイング優先度を変えることによって,さらに木目細かいQoSを実現できます。

一つのキューにキューイングできるフレーム量を「キュー長」と呼びます。

本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御を行います。

〈この項の構成〉

(1) テールドロップ

キュー長が廃棄閾値を超えると,フレームを廃棄する機能です。廃棄閾値は,キューイング優先度ごとに異なり,キューイング優先度値が高いほどフレームが廃棄されにくくなります。テールドロップの概念を次の図に示します。キューイング優先度2の廃棄閾値を超えると,キューイング優先度2のフレームをすべて廃棄します。

図4‒7 テールドロップの概念

[図データ]

次に,テールドロップ機能におけるキューイング優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。廃棄閾値は,キュー長に対するキューの溜まり具合を百分率で表します。

表4‒14 テールドロップでの廃棄閾値

キューイング優先度

廃棄閾値[%]

1

50

2

75

3

100