コンフィグレーションガイド Vol.2


3.5.5 集約帯域監視の設定

複数のフローをまとめて一つの帯域で監視したい場合に集約帯域監視を設定します。

[設定のポイント]

最大帯域制御と最低帯域監視を行う集約帯域監視を設定し,フレーム受信時に複数の宛先IPアドレスに対するフロー検出を行う集約帯域監視を設定します。最低帯域監視を違反したフレームに対しては,DSCP値を変更する設定をします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# aggregate-policer POLICER-LIST4 in max-rate 5M max-rate-burst 512 min-rate 1M min-rate-burst 64 penalty-dscp 8

    最大帯域制御の監視帯域=5Mbit/s,最大帯域制御のバーストサイズ=512kbyte,最低監視帯域=1Mbit/s,最低監視帯域のバーストサイズ=64kbyte,最低帯域監視での違反フレームのDSCP値=8の集約帯域監視リスト(POLICER-LIST4)を作成します。本リストを作成することによって,QoSフローリストのactionパラメータに集約帯域監視リスト(POLICER-LIST4)を指定できます。

  2. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST4

    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST4)を作成します。本リストを作成することによって,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。

  3. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.168.130.10 action aggregate-policer POLICER-LIST4

    宛先IPアドレスが192.168.130.10のフローに対し,集約帯域監視リスト(POLICER-LIST4)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。

  4. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.168.131.10 action aggregate-policer POLICER-LIST4

    宛先IPアドレスが192.168.131.10のフローに対し,集約帯域監視リスト(POLICER-LIST4)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。

  5. (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  6. (config)# interface gigabitethernet 1/0/7

    ポート1/0/7のインタフェースモードに移行します。

  7. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST4 in

    受信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST4)を有効にします。