コンフィグレーションガイド Vol.1


28.7.10 多重障害監視機能の禁止構成

多重障害監視機能使用時の禁止構成について次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 複数の共有リンク監視リングが同じバックアップリングを使用する構成

共有リンク監視リングと,多重障害検出時にバックアップリングとして使用する共有リンク非監視リングは,1対1に対応づけて構成する必要があります。複数の共有リンク監視リングが同じ共有リンク非監視リングをバックアップリングとして使用した場合,ある共有リンク監視リングで多重障害を検出したときに,別の共有リンク監視リングがバックアップリングにわたるループ構成となります。

図28‒46 複数の共有リンク監視リングが同じバックアップリングを使用する構成

[図データ]

(2) 共有リンク内の共有ノードで多重障害を監視する構成

多重障害を監視する共有ノードは,共有リンクの最終端に位置する必要があります。このため,次の図に示すような構成では,共有リンク内の共有ノードが多重障害を監視することになり正常に監視できません。また,多重障害発生時にバックアップリングへの切り替えが正常にできません。

図28‒47 共有リンク内の共有ノードで多重障害を監視する構成

[図データ]