コンフィグレーションガイド Vol.1


28.6.1 概要

多重障害監視機能は,共有リンクありのマルチリング構成での共有リンク監視リングの多重障害を監視して,多重障害を検出した場合に共有リンク非監視リングに経路を切り替える機能です。このとき,経路の切り替えに使用する共有リンク非監視リングをバックアップリングと呼びます。

多重障害監視機能で検出の対象となるのは,共有リンク障害と,共有リンク監視リング内のその他のリンク障害およびリンク障害を伴う装置障害です。

共有リンク監視リングでの障害発生例と,多重障害監視機能で検出できる障害の組み合わせを次に示します。

図28‒30 共有リンク監視リングでの障害発生例

[図データ]

表28‒4 多重障害監視機能で検出できる障害の組み合わせ

障害種別

検出可能な組み合わせ

リンク障害

リンク障害1(共有リンク障害)

リンク障害2(その他のリンク障害)

リンク障害1(共有リンク障害)

リンク障害3(その他のリンク障害)

リンク障害1(共有リンク障害)

リンク障害4(その他のリンク障害)

装置障害

装置障害1(共有ノード障害)だけ

装置障害4(共有ノード障害)だけ

装置障害2(トランジットノード障害)

リンク障害1(共有リンク障害)

装置障害3(トランジットノード障害)

リンク障害1(共有リンク障害)