コンフィグレーションガイド Vol.1


26.1.7 VNIマッピング方式

VNIマッピング方式には,VLANマッピングとサブインタフェースマッピングの2種類があります。

〈この項の構成〉

(1) VLANマッピング

VLANに対してVNIを割り当てます。設定できるVNI数は,VLANの最大数(4094)までです。なお,コンフィグレーションコマンドvxlan vlan-mapping modeを設定すると,VLANマッピングで動作できるVLANポート数の収容条件を拡張できます。

同一ポートにVNIを割り当てたVLANとVNIを割り当てないVLANを設定する場合の共存可否について,次の表に示します。

表26‒3 同一ポート内でのVNIを割り当てたVLANとVNIを割り当てないVLANの共存可否

項目

レイヤ2機能用VLANとの共存可否

収容条件を拡張しない場合

共存可

収容条件を拡張する場合

共存不可

注※

VNIを割り当てないVLANで使用できる機能は,VNIを割り当てたVLANで使用できる機能と同じです。詳細は「表22‒5 VXLAN AccessポートおよびVXLAN Networkポートでの他機能の動作可否」を参照してください。また,VNIを割り当てたVLANをネイティブVLANに指定した場合は,共存不可となります。

VLANマッピングの例を次の図に示します。

図26‒4 VLANマッピングの例

[図データ]

この図で示す各拠点間は,VTEPに割り当てたVNI IDで接続します。接続する拠点間では,同じVNI IDを設定してください。

なお,VNIに所属するVLAN IDとして,接続先の拠点とは異なるVLAN IDも設定できます。

(2) サブインタフェースマッピング

物理ポートまたはチャネルグループのサブインタフェースごとにVNIを割り当てます。

サブインタフェースは,イーサネットまたはポートチャネルと,VLAN Tag(VLAN ID)の組み合わせで,論理的なインタフェースを構築する機能です。このため,サブインタフェースを識別するためのVLAN IDが同一でも元となるイーサネットまたはポートチャネルが異なる場合は,異なるインタフェースとして認識でき,同一VLAN IDに対して異なるVNIを割り当てられます。なお,サブインタフェースマッピングでは,レイヤ2機能用のVLANは共存できません。

サブインタフェースマッピングの例を次の図に示します。

図26‒5 サブインタフェースマッピングの例

[図データ]

この図で示す各拠点間は,VTEPに割り当てたVNI IDで接続します。接続する拠点間では,同じVNI IDを設定してください。

(3) VNIマッピング方式の注意事項