コンフィグレーションガイド Vol.1


14.5 100GBASE-Rの設定と100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートの排他変更

この設定の対象は,AX3660S-48XT4QWだけです。

QSFP28/QSFP+共用ポートであるポート49〜52の工場出荷時(デフォルト)の設定は40GBASE-Rです。100GBASE-Rの設定がなく,すべての100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートは有効です。

QSFP28/QSFP+共用ポートを100GBASE-Rで使用する場合,100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートのポート17〜24およびポート37〜44の該当するポートが無効になります。100GBASE-Rを使用するポート番号と無効になる100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートの対応を次の表に示します。

表14‒9 100GBASE-Rを使用するポート番号と無効になる100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートの対応

100GBASE-Rを使用するポート番号

(QSFP28/QSFP+共用ポート)

無効になるポート番号(100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポート)

100GBASE-Rの設定なし

なし

49または50のどちらか一方

21,22

49および50の両方

17,18,19,20,21,22,23,24

51または52のどちらか一方

41,42

51および52の両方

37,38,39,40,41,42,43,44

〈この節の構成〉

(1) QSFP28/QSFP+共用ポートを100GBASE-Rで使用する設定

QSFP28/QSFP+共用ポートを100GBASE-Rに設定します。コンフィグレーションの設定後に装置を再起動すると,指定したポートは100GBASE-Rで動作できます。また,対応する100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートのinterface tengigabitethernetおよびその配下のコンフィグレーションは削除されます。

[設定のポイント]

この例では,QSFP28/QSFP+共用ポートのポート50を100GBASE-Rに設定していないという前提で,QSFP28/QSFP+共用ポートのポート49を100GBASE-Rに設定します。設定後,対応する100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートのポート21〜22は無効になります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# system interface hundredgigabitethernet 1/0/49 enable

    After this command execute, please save configuration editing now in startup-config, and please reboot a device.

    Do you wish to continue ? (y/n):

    ポート49(QSFP28/QSFP+共用ポート)を100GBASE-Rに設定します。コンフィグレーションの変更確認メッセージに対してyを入力します。

  2. (config)# save

    (config)# exit

    コンフィグレーションを保存して,コンフィグレーションコマンドモードから装置管理者モードに戻ります。

  3. # reload

    本装置を再起動します。

    再起動後,ポート49は100GBASE-Rで動作できます。また,100BASE-TX/1000BASE-T/10GBASE-Tポートのうち,ポート21〜22のinterface tengigabitethernetおよびその配下のコンフィグレーションは削除されます。

[注意事項]

スタック構成で設定した場合は,スタックを構成するすべてのメンバスイッチを再起動してください。