10.3.2 RADIUSサーバによる認証の設定
(1) ログイン認証の設定例
- [設定のポイント]
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                  RADIUSサーバ,およびローカル認証を行う設定例を示します。RADIUSサーバとの通信不可などの異常によって認証に失敗した場合だけローカル認証を行うように設定します。なお,否認によって認証に失敗した場合には,その時点で一連の認証を終了し,ローカル認証を行いません。 あらかじめ,通常のリモートアクセスに必要な設定を行っておく必要があります。 
[コマンドによる設定]
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                  (config)# aaa authentication login default group radius local ログイン時に使用する認証方式をRADIUS認証,ローカル認証の順に設定します。 
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                  (config)# aaa authentication login end-by-reject RADIUS認証で否認された場合には,その時点で一連の認証を終了し,ローカル認証を行わないように設定します。 
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                  (config)# radius-server host 192.168.10.1 key "039fkllf84kxm3" RADIUS認証に使用するサーバ192.168.10.1のIPアドレスと共有鍵を設定します。 
(2) 装置管理者モードへの変更(enableコマンド)時の認証の設定例
- [設定のポイント]
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                  RADIUSサーバ,およびローカル認証を行う設定例を示します。RADIUSサーバとの通信不可などの異常によって認証に失敗した場合だけローカル認証を行うように設定します。なお,否認によって認証に失敗した場合には,その時点で一連の認証を終了し,ローカル認証を行いません。 また,RADIUS認証時のユーザ名属性として$enab15$を送信するように設定します。 
[コマンドによる設定]
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                  (config)# aaa authentication enable default group radius enable 装置管理者モードへの変更(enableコマンド)時に使用する認証方式をRADIUS認証,ローカル認証の順に設定します。 
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                  (config)# aaa authentication enable end-by-reject RADIUS認証で否認された場合には,その時点で一連の認証を終了し,ローカル認証を行わないように設定します。 
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                  (config)# aaa authentication enable attribute-user-per-method RADIUS認証時のユーザ名属性として$enab15$を送信するように設定します。 
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                  (config)# radius-server host 192.168.10.1 key "039fkllf84kxm3" RADIUS認証に使用するサーバ192.168.10.1のIPアドレスと共有鍵を設定します。