コンフィグレーションガイド Vol.1


7.5.2 スタックリンクの障害と復旧

〈この項の構成〉

(1) スタックリンク障害時

すべてのスタックリンクで障害が発生した場合の動作について次の図に示します。

図7‒8 スタックリンク障害時

[図データ]

すべてのスタックリンクで障害が発生すると,マスタスイッチとバックアップスイッチは互いに隣接するメンバスイッチを認識できなくなります。その結果,一つのスタックが二つのスタックに分かれて,マスタスイッチはマスタスイッチのまま,バックアップスイッチは新しくマスタスイッチに切り替わって動作します。

このとき,二つのスタックでは同じIPアドレスおよび装置MACアドレスを使用するため,アドレスの重複によって正しく通信できなくなります。

なお,スタックリンクが2本以上あれば,特定のスタックリンクで障害が発生しても残りのスタックリンクで動作し続けられます。しかし,残りのスタックリンクで障害が発生すると,スタックが二つに分かれてしまうため,スタックリンクの1本で障害が発生した場合もすぐに復旧させてください。

(2) スタックリンク復旧時

スタックリンクが障害から復旧した場合の動作について次の図に示します。

図7‒9 スタックリンク復旧時

[図データ]

スタックリンクが障害から復旧すると,二つのスタックに分かれていたメンバスイッチは互いに認識して,一つのスタックで動作します。