コンフィグレーションガイド Vol.1


4.1.2 運用端末

コンソールとリモート運用端末の運用管理での適用範囲の違いを次の表に示します。

表4‒1 コンソールとリモート運用端末の運用管理での適用範囲の違い

運用機能

コンソール

リモート運用端末

遠隔からのログイン

不可

本装置から運用端末へのログイン

不可

アクセス制御

なし

あり

コマンド入力

ファイル転送方式

zmodem手順

ftp

IP通信

不可

IPv4およびIPv6

SNMPマネージャ接続

不可

コンフィグレーション設定

不要

必要

〈この項の構成〉

(1) コンソール

コンソールはRS232Cに接続する端末で,一般的な通信端末,通信ソフトウェアが使用できます。コンソールが本装置と通信できるように,次の標準VT-100設定値(本装置のデフォルト設定値)が通信ソフトウェアに設定されていることを確認してください。

なお,通信速度を9600bit/s以外(1200/2400/4800/19200bit/s)で設定して使用したい場合は,コンフィグレーションコマンドspeedで本装置側の通信速度設定を変更してください。ただし,実際に設定が反映されるのはコンソールからいったんログアウトしたあとになります。

図4‒2 コンソールの通信速度の設定例
(config)# line console 0
(config-line)# speed 19200

スタック構成で運用している装置にコンソールからログインする場合,シリアル接続しているメンバスイッチにログインします。マスタスイッチとシリアル接続しているときはマスタスイッチに,バックアップスイッチとシリアル接続しているときはバックアップスイッチにログインします。

注意

コンソールを使用する場合は次の点に注意してください。

  • 本装置ではコンソール端末からログインする際に,自動的にVT-100の制御文字を使用して画面サイズを取得・設定します。VT-100に対応していないコンソール端末では,不正な文字列が表示されたり,最初のCLIプロンプトがずれて表示されたりして,画面サイズが取得・設定できません。

    また,ログインと同時にキー入力した場合,VT-100の制御文字の表示結果が正常に取得できないため同様の現象となりますのでご注意ください。この場合は,再度ログインし直してください。

  • 通信速度の設定が反映されるのは,ログアウトしたあとになります。コンソールからいったんログアウトしたあとで,使用している通信端末や通信ソフトウェアの通信速度の設定を変更してください。変更するまでは文字列が不正な表示になります(「login」プロンプトなど)。

  • 通信速度を9600bit/s以外に設定して運用している場合,装置を起動(再起動)するとコンフィグレーションが装置に反映されるまでの間,不正な文字列が表示されます。

(2) リモート運用端末

本装置にIPネットワーク経由で接続してコマンド操作を行う端末が,リモート運用端末です。telnetプロトコルまたはsshプロトコルのクライアント機能がある端末はリモート運用端末として使用できます。

注意

本装置のtelnetサーバは,改行コードとして[CR]を認識します。一部のクライアント端末では,改行コードとして[CR]および[LF]を送信します。これらの端末から接続した場合,空行が表示されたり,(y/n)確認時にキー入力ができなかったりするなどの現象がおこります。このような場合は,各クライアント端末の設定を確認してください。