コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 他機能との共存について
- (2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について
- (3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について
- (4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について
- (5) ポートリセット機能を使用する場合について
- (6) スタック構成でポートリセット機能を使用する場合について
- (7) スタック構成時
- (8) スタック構成でMACアドレスアップデート機能を使用する場合について
(1) 他機能との共存について
(a) レイヤ2スイッチ機能との共存
「コンフィグレーションガイド Vol.1 22.3 レイヤ2スイッチ機能と他機能の共存について」を参照してください。
(b) レイヤ2認証との共存
「5.2.1 レイヤ2認証と他機能との共存」を参照してください。
(c) 冗長化構成による高信頼化機能との共存
アップリンク・リダンダントとの共存で制限のある,冗長化構成による高信頼化機能を次の表に示します。
表16-3 アップリンク・リダンダントとの共存で制限のある機能
制限のある機能 制限の内容 GSRP 共存不可
(2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について
上位スイッチで,アップリンク・リダンダントのフラッシュ制御フレーム受信機能をサポートしていることを確認してください。
上位スイッチが未サポートの場合,フラッシュ制御フレームを本装置から送信しても,MACアドレステーブルがクリアされないため,通信の復旧までに時間が掛かることがあります。
(3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について
トランクポートでフラッシュ制御フレームを送信する場合は,必ず送信先のVLANを指定してください。VLANの指定がない場合はネイティブVLANが存在するときだけUntaggedフレームのフラッシュ制御フレームを送信します。このとき,ネイティブVLANの設定がなければ,フラッシュ制御フレームは送信されません。
(4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について
本装置にアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンドが設定されていない状態で,一つ目のアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンド(次に示すどれかのコマンド)を設定した場合に,すべてのVLANが一時的にダウンします。そのため,アップリンク・リダンダントを用いたネットワークを構築するときには,あらかじめ次に示すコンフィグレーションコマンドを設定しておくことを推奨します。
- switchport backup flush-request
- switchport backup interface
- switchport backup mac-address-table update exclude-vlan
- switchport backup mac-address-table update transmit
(5) ポートリセット機能を使用する場合について
アップリンクポートと対向装置との間に伝送装置などを設置した場合,対向装置で正しくリンクダウンを検出できないおそれがあります。ポートリセット機能を使用する場合は,対向装置でリンクダウンを直接検出できるようにネットワークを設計してください。
また,チャネルグループに所属する物理ポートの一部がinactive状態でポートリセット機能が動作した場合,旧アクティブポートで該当する物理ポートがactive状態になります。
(6) スタック構成でポートリセット機能を使用する場合について
スタック構成時,ポートリセット機能によってポートをダウンさせているときに,マスタスイッチの切り替えが発生すると,該当ポートがダウンしたままになることがあります。この場合,該当ポートに対して運用コマンドactivateを実行してください。
(7) スタック構成時
スタック構成時,複数のメンバスイッチにわたるリンクアグリゲーションは,プライマリポートおよびセカンダリポートに設定できません。また,プライマリポートおよびセカンダリポートを,同じメンバスイッチのインタフェースに設定できません。
(8) スタック構成でMACアドレスアップデート機能を使用する場合について
本機能を使用する場合は,学習したMACアドレスのエージング時間を300秒以上に設定してください。なお,バックアップスイッチの初期化完了後,300秒以内にマスタスイッチの切り替えが発生した場合,本機能は正しく動作しないことがあります。
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